2017年1月28日土曜日

お国柄

 1月27日 基盤教育「教養セミナー(格差を考える)」は、市役所の生活福祉課を訪問して、生活保護の仕組みや実態の聴き取り。
 前の週,授業時間中に質問したいことを出し合っていた。
 当日はそれを踏まえつつ,追加質問。
 学生の疑問が集中したのは不正受給の実態,見極め,あるいは就労支援等だった。

 必ずしも本筋ではないが,印象に残った残ったこと。
 国の生活困窮者自立支援制度では中間的就労などさまざまな自立支援のプログラムを用意しているが,
その中で市が実施あるいはその予定がないのが「一時生活支援制度」。
これは住居喪失者に支援方針が決定されるまでの間,一時的に衣食住を提供するプログラム。
ところが,「市には計数上ホムレスが居ない」ため実施予定がない,とのこと。
地方固有の事情だろう。


ゾッとした

 1月27日 宮城学院女子大学「経済社会特論」および東北学院大学「政治経済学」の期末テスト。

 後者は答案が270枚を超えたので(履修者数は300余名),
試験後,控え室で答案を学生番号順に並べ替え,ワークシート状の名簿に受験者のみチェックを入れるだけで2時間近く掛かった。
 採点に要する時間,期間を考えるとぞっとした。
 

2017年1月26日木曜日

先に気分転換

 1月25日 起きると平熱に戻っていたので登校。
 翌日の期末試験の前に是非とも仕上げ起きたいのが「経済指標の解説」
 既に指標の解説部分は1週間くらい前にはほぼ終えており,まとめ部分を残して,同窓会報の随想執筆に当たっていたのだ。

 しかし,まとめがまとまらないので,解説部分のデータ追加や校正,その他雑務に逃げていると,時間切れ。
 月末締切りの解説は「採点の合間に仕上げれば良い」と割り切って,4日ぶりにジム。

 気分転換も必要だ。

試験の前に静養

 前便投稿前から咳がひどくなった。
 しかし,熱は出ていなかったたね同窓会報向け随想の推敲を重ねていると,咳がさらにひどくなり,ジム行きも断念。
 夜にはとうとう37度。

 翌24日は朝一番で,かかりつけの病院に駆け込む。
 インフルエンザ検査は陰性。そもそも待合室で測った体温は平熱だった。
 しかし,自宅に戻ると,熱が出る。
 寝るのに飽きて起き上がると,ついつい原稿に手を入れてしまう。

 とにかく採点が数日伴う26日の期末試験の前に平熱に戻したい。
 昼前に投稿して静養。(1月24日)
 

2017年1月25日水曜日

細工は不要

 19日辺りから出身大学院の同窓会報に載せる自著紹介の随想を練り始めたが,構想が二転三転してしまった。

昨年夏要請があったときは,締切りが半年先だし,論文ではない短いエッセイだからと,二つ返事で引受けた。(実際には返信がだいぶ遅れたが)

また,執筆するまでの間も,あれこれ文章が思い浮かんび,勝手に進んでいるつもりでいた。

いよいよ膨大な答案用紙の採点に入る前に,春闘パンフレットの経済指標の解説とこのエッセイを仕上げる必要があり,先週急遽筆を執った。

当初は,一般人が読者である同窓会報に本の内容を真正面から説明しても迷惑だろうと,学部は違ったが入学から13年に亘る大学生活に紙幅を割こうとした。
学部を選んだ経緯,教養課程以来の印象に残る授業,他の専攻の大学院に進もうとした経緯,さらに同期生のこと。
大学を出てから現在のテーマに打擲するまで長いので,その間の紆余曲折。
結局「自分語り」が長くなった。
ファンの多いタレントや著名人ならいざ知らず,一回の人間の来歴を読まされても困るだろう。

そこで,本題に戻って,自著の問題意識,独自の分析枠組みを簡潔に記すことにした。
もちろん,同窓先学の諸説にも若干触れる予定だ。
下手な細工は不要,ということであろう。(1月23日)

2017年1月23日月曜日

意味のない言葉

 1月19日 宮城学院女子大学「経済社会特論」は若年層の雇用。
 東北学院大学「政治経済学」は福祉国家の現在。

 後者は年末の給付付き訓練を,福祉国家終焉論の潮流のなかで依然として「大きな政府」でありながら,支出のあり方が見直されていると位置づけようとしたが,資本主義における保護の原則,院外給付劣後の法則から説き起こしたうえに,初めての内容とあって練り方が足りなかった。

 前者は最後に授業評価アンケート。(本務校で用いているアンケート票を利用)
 良かったと思う点では,社会人として生活する上で必要なことが学べた,毎回の確認問題が良い復習になったという趣旨のことが多く指摘されていた。
 他方,良くなかった点としては,確認問題の答え合わせがその場で行なわれないので(翌週)戸惑ったとか,見づらいグラフがあった,説明が早いと毎回のレスポンスカードでも時として指摘されることのほかに,
 説明が難しい,意味のない言葉の繰り返しが多く,その中から答えや解説を聞き取るのがとても困難,という指摘があった。

 これには正直驚いた。
 意味のないことなど話しているつもりは全くないからだ。
 教師によっては,講義と関係のない趣味的なテーマを振って学生の気持ちをほぐし,気分転換を図る者もいるだろう。
 しかし,自分の場合は,あくまで講義内容の説明しかしていない。時事ネタも関係あることしか言及していない。
 何を指して「意味がない」と感じているのか見当が付かなかった。」

 しかし,よくよく考えてみると,
 本題を解説するために別の関連のあることに言及すると,本題すら容易に呑み込めない学生には,よく分からないことが二重になってしまう,という研究仲間の助言を思い出した。
 教師は「関連あるテーマ」と思って挿入しても,学生にその関連が見えなければ「意味のない言葉」としてしか映らない。
 もちろん,関連に触れているのだが,その関連付けが伝わらなかったのであろう。
 
 結局,いつも反省しているように,内容を絞り込むことが必要だ。
 しかし,他方で,結論を伝え,丸暗記して貰うのでは意味がない。
 結論に居たる道筋を理解し,あるいはテーマの背景荷まで関心を広げて欲しい。
 
 例を挙げる場合には,本論とどのような関係なのか,あるいは例証であることを一々示すほかないのであろうか。

 

2017年1月18日水曜日

寒波通過した後に

 1月16日  「この冬最大の」寒波が通過した後,歩道の両脇には山脈列島。
 午後,ペルー、ボリビア、チリの提携大学関係者を招いて、文科省の、大学の世界力強化事業に採択されたダブル・トライアングル・プログラム(H27-31)の現状と課題に関する打ち合わせ(に列席)。
 夜は,ホテルキャッスル山形にて歓迎夕食会。

 1月17日 休暇。自宅近くのドトールコーヒーにて,11月末に投函した原稿の初校校正。

 1月18日 美容院でマスターが伝言カード。のどの手術をして声を出せない。赴任以来通っており,「今日はどういたしましょうか」「長さは」にも「いつも通り」で済ませていたが,互いに歳を重ねていた。「お気を付けて」。
 昼休み,近くの五小では,児童が蔵王スキー教室を前に,練習の練習に励んでいた。
 午後,定例教授会。





2017年1月14日土曜日

しゃべりすぎ

 1月12日 宮城学院女子大学「経済社会特論」は非正規雇用,東北学院大学「政治経済学」は年金。
 1月13日 経済原論演習は団体交渉。議論点,少数組合の容認と労働組合の弱体化。高度成長の終了,冷戦の終了,産業のサービス,グローバリゼーション等々,現実経済の変化も大きく係わっており,法律問題だけではない云々,自分がしゃべりすぎた感がある。

2017年1月12日木曜日

うかうか

 本務校は10日から授業再開。
 授業の多くを前期に固め、後期の担当は限られているとは言え、やはり慌ただしい。

 1月10日 学部教育委員会。
 1月11日 昼休みに系会議。午後学科会。

 「経済指標の解説」は県内経済部分を10日中に書き上げた。まだ、まとめとデータの原典との照合が残っているが、11日は校正くらいしかできなかった。細切れ時間ばかりでは、集中できなくて、流されがちになるが、
 これから別の締め切りが2件、校正と随想が予定されておりうかうか出来ない。

2017年1月10日火曜日

若いのに達者

 1月9日 春闘パンフ「経済指標の解説」に戻って,全国経済部分のさまざまな経済指標の解説をほぼ完成。残りは県内経済部分と総括部。データを細々と引用しているので,そのチェックも最後に残っている。

 見通しが立ったことで,連休の最後はレイトショー。
 映画『湯を沸かすほどの熱い愛

 普段,映画もテレビドラマも観ないので,どんなに活躍しているかは知らなかったが,内容よりも若い助演女優の達者な演技に感銘を受けた。

2017年1月9日月曜日

2つの論点

 1月7日 宮城学院女子大学「経済社会特論」最終回19日分のスライド編集。

予定では12日非正規雇用,19日少子高齢化としていたが,非正規雇用を1回で済ませると,焦点が数的に多い主婦のパート,いわゆる家計補助的労働の問題と,若年層における非正規雇用比率とジニ係数の上昇という問題の2つに分断してしまう,あるいは端折り気味の解説になり混乱させてしまう。
2つに分けたら分けたで,1つ1つの解説が教養科目にしては細かくなる虞がある。

また,非正規雇用問題を1回で済ませる代わりに,最終回を29日期末試験の答案練習?に当てることも考えてみた。
どこの大学でも最近,段落冒頭字下げなしや段落バランスが取れていないなど,論述式の解答の体裁ができていなくて,形式的な要件で減点しているケースがある。
例題を出して,まず構成を考えさせ,実際に書かせてみるのもよい。

7日以前から迷いに迷って,非正規雇用問題と若年層の雇用問題の2回に分ける案で固めたのが8日午前。
答案練習まで行かないが,答案の書き方については残り2回の講義の終わり部分で解説する必要がある。

2017年1月7日土曜日

なお検討

  1月6日(金) 早めに帰宅して歯科通院した他はほぼ一日掛けて東北学院大学「政治経済学」最終回のスライド作成。(経済指標の解説は,しばし中断^^)

 それまで数回に亘るセーフティ・ネット解説を踏まえ,現代の資本主義,福祉国家の現在についてまとめを行なう回だ。
 そもそも福祉国家自体について説明していなかったので,福祉国家以前の保護の原則,福祉国家の仕組みの解説が必要だ。さらに,高度成長終了後,福祉国家への不満,批判が噴き出して「福祉国家の終焉」「ポスト福祉国家」が唱えられるに至った。そこまでは良い。
 しかし,結論がピリッとしないため,先月着手したものの,完成はしていなかった。

 結局,
依然として「大きな政府」
 (国の予算,一般歳出の過半を社会保障費が占める)
就労強制,訓練を条件とした給付,いわゆるワークフェアだけでは貧困は解消しない
 (就労に結びつかない者もいるし,賃金が低かったり,就労が続かなかったりで,依然保護が必要)
日本では,社会保障予算に占める(女性の就労支援にもなる)家族政策や訓練助成の比率がなお低い
 の3点を指摘して終わっている。

 講義日まで10日以上あるので,なお検討が必要だ。




2017年1月5日木曜日

例によって

 1月5日 宮城学院女子大学「経済社会特論」は給付と訓練。
 福祉国家体制への批判として訓練受講を条件とした給付,ワークフェアの動きを解説。
 しかし,学生の提出したレスポンスカードには「難しかった」。
福祉国家の批判,福祉国家終焉論を導くまでに,福祉国家体制の特徴として得再分配と完全雇用政策を説明するだけでなく,福祉国家以前の給付の特徴,さらに福祉国家の萌芽として19世紀末プロイセンの「飴と鞭政策」まで持ち出した。
 さらに,給付と訓練の具体例として,アメリカのTANF,ドイツのハルツ革命,日本の求職者支援制度を挙げた。

 例によって,張り切りすぎ,盛り込みすぎ^^;。
 説明すべきトピックスが多いことも混乱のもとだが,トピックス一つ一つの説明が端折り気味になってしまう。

 実際は講義終了後,山形へ向かい,午後一番の会議に参加。
 国道286号線も県境近くは完全な雪道で轍もできていた,

 会議終了後,上記レスポンスカードの整理,次回,講義資料の作成。
 講義の基本は,前期基盤教育基幹科目「市場と人間の生活」と同じなので,その講義プリントを見直し,レスぽんカードに記された学生の感想や質問を紹介する形で加筆。
 
 山形は一日中雪が降っていたわけではないが,復路は往路以上にスリップしやすくなっていた。
 特論関連で終わった一日,

2017年1月4日水曜日

目が乾く

 1月4日(水) 山形は終日,冷たい雨だった
本日締切りの東北学院大学「政治経済学」来年度シラバスの入稿。
 同校は昨年もシラバスの入稿期限が三が日開けだった。

 同様に毎年請け負っている,地域労組春闘パンフレットの「経済指標の解説」を執筆。
 と言っても,こちらの締切りは月末。
 但し,今年も1月はさまざまな締切りと,今年度から上記科目の試験と膨大な枚数の採点が月末に予定されているため,今日から着手したのだ。

 昨年の原稿を打ち出し,必要な資料の種類をチェック。
 まず全国版の官庁データ,報告をダウンロード(同解説は全国経済と県内経済の二部編成)。
 さらに関連する新聞記事も検索。
 官庁データの曲解,あるいは鵜呑みを避けるためだ。
 データ,記事を漁っているうちに,日本経済の概況が自分なりに像を結ぶ。
 これだけで1日を費やし,夕方には目がカラカラになった。


 元日くらいは読書。
 朝日「ひと」蘭の紹介読み,年内のうちに0TUTAYで古本調達した崔実『ジニのパズル』


 舞台設定は東京朝鮮学校と特殊。
 特殊と言っては失礼かも知れないが,日本人あるいは読者のほとんどは見知らぬ世界だ。
 環境も日本,ハワイ,オレゴンと主人公が学校を国毎移ってる。
 さらにまた,北朝鮮ミサイル発射に中学生で居合わせ,登校中に,という設定も特異。

 そういう「いかにも」な(失礼!)舞台設定を除き,「青少年が周囲との軋轢に反発しながら受け入れ方,居場所を見つける」と普遍化してみても,少女の瑞々しい感性に読者として沿ってゆけなかった。こちらの感性が鈍っているからだろうが,残念。

スイスイ

夕方より元日営業のジムへ。
 中心街もガラガラ。
 自転車でスイスイ。

 上は,光のページェントも年内に終わり,スッキリした定禅寺通り。
 下は,伊達政宗の仙台開府に由来する大日如来。青葉区一番町の一角。境内は1LDKくらいで参拝客が歩道にずらっと30-40m並んでいた。 

元日おつかい

 2017年元日 10時過ぎに大崎八幡宮へ。
 母親からおみくじを頼まれたからだが,毎年初詣の賑わいを確認するために足を運んでいる。

 毎年のことで近道選んだつもりが迷子。
一旦バス通りに出て参拝。
 15も準備された鈴を待つ行列はまだ短かった。