今朝の日経。VAIOがソニーから独立して初めての新製品発表。
独立したからこそ,横並び競争から差を付けやすい「プロ向け」の高機能品に特化できた。
また,これまで関係の薄かった部品メーカーとも共同開発が可能に。
悩みは価格。税別18万9800円は似た仕様の「マックブックプロ」の5割高。
OSやCPUは発注量で差が決まる業界にあって,14年のVAIO出荷額は,ソニー撤退のため(現在の出資比率1%),前年の半分以下だった。
1月発売予定だった「VAIOスマホ」でも発表時は箱だけだった。生産委託先から製品が届かなかったのは規模が小さく後回しにされたかららしい。
ソニー本体が事業をゲーム,画像(カメラや半導体),携帯電話の3つに絞り込むなかで,
国際競争上,量を稼げないPCや高級スマホは別会社で名前だけ残す形になった。
問題は本体に残った携帯電話事業でも苦戦していること。「世界販売台数は中国勢との競争激化が響き,4000万台強と従来計画(4300万台)を下回る見込み。今期のスマホ事業の営業赤字幅は一段と拡大しそう」(日経14年10月25日付け)。
ヒット製品が乏しく,重電はプラント輸出で,弱電はデバイスで生き延びている日本家電メーカーの現在を象徴している。
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