2013年9月2日月曜日

完オフも徘徊先は同じ

8月末で一仕事終わり,9月になると会議がハッタリ,月末締め切りの仕事が控えているなどあるため,8月31日(土),9月1日(日)を完オフとした。

しかし,予定を立てていなかったので,
自宅にある本を読んだだけで終わった。

1つは葉室麟『風の軍師 黒田勘兵衛』(文春文庫)。
もう1つは横山秀夫『動機』(同)

前者は葉室ファンの母が買ったもの。
史実(本能寺の変,秀吉の朝鮮出兵,関ヶ原の戦い)に想を得たファンタジー,というか「こうも解釈できるし,その方がワクワクするだろう」という空想。歴史物として期待すると,肩すかし。
その意味では,歴史物好きの母が好いていることの方がファンタジー!

後者はGW頃,ブックオフで数冊横山作品ばかり買った時の1つ。
心理を突いたトリック4篇。
推理小説はほとんど読まないので,トリック自体についてはわからない。
また警察内部を描いているといっても,腐敗・不正の描写は新味は感じない。
どの組織にも腐敗の温床はあり,あるい程度の確実で実現・露呈している。

しかし,警察も地方新聞も己の人事の行く末を気にする人々の集まりということを描き出した,という意味では面白い。
テレビドラマだと,出世欲のみのキャリアvs評価に関係なく職務に専念する地元採用職員というステレオタイプの描き方に終始しているからだ。
日本推理作家協会賞受賞の表題作は上品。「逆転の夏」は手が込んでいる(意外)。他2つは普通^^;


月末は締め切りに追われていながら,仕事が進まず,気晴らしのつもりのFacebook投稿を頻繁に繰り返してしまったが,
いざ完全に休養となると,することもなく途惑ってしまう。
おまけに自宅のソファーでは居眠りを繰り返し先に進まないので,
近所のドトールコーヒーに逃げ込んで,一服。ならぬ一読。
結局,仕事に追われていたいつもと変わらない行動パターンだった。

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