2013年5月3日金曜日

対照的なセミ体験

同じ木曜日に同じテキストを用いたゼミを受け持つという貴重な体験をしている。
片方は教養セミナー。24名のメンバーのほとんどは工学部1年生で,他学部性はほんの僅か。人文学部生は全て人間文化学科の学生だ。
他方は法経政策専門基礎演習。17名の所属コースは法律,公共政策,経済・経営とバラバラだが,学科の2年生による専門科目だ。

片方のレジュメでは「相対的貧困率」の説明が誤っていたのだが,誰も突っ込まない^^;。
参加学生のレスポンスカードには「関係ない質問」が出たと指摘される反面,自由に議論が飛び交う面もある。
もちろん,曖昧な知識に基づいて当て推量のようになることもあるが,同じテーマに繰り返し触れるうちに知識も深まるだろう。

他方のレジュメは,まずテキストの要約が丁寧,細かい。
その反面,著者の考えに引き摺られる面も感じるが,そこは未だ2年生。
学ぼうという姿勢が強いから,著者の問題設定をそのまま受け容れることになるのだろう。
この点も知識が深まれば,か知識に基づいて自分なりの見解を打ち出せるのではないか,と期待できる。
(それがないと,単に賛成か反対に止まってしまう)

そういう貴重な体験を済ませて,学生のレスポンスカードに目を通し,要点をまとめてWebclassの掲示板に載せると,GW温泉旅行に出掛けた。
今回は釧路,根室,網走。

仙台空港から乗った札幌便ではほとんどの乗客がジャンバーを羽織っていた。
こちらはゼミの時の出で立ちそのままだ。
チェックのシャツに,春物ジャケット。
確かにタラップを降りて小型プロペラ機の乗降口で順番待ちをしているうちは少し身震いした。

さすがに千歳空港に着陸すると同時にラガーシャツを羽織ったが,
札幌行きエアポートライナーの車内でも,札幌駅のスタバでもやはり皆ジャンバー,色も濃いめだ。
そんななかで一人薄ピンク色の春物ジャケットではいかにも「よそ者」という風情だ。

しかし,明日,明後日が釧路,網走であることを考えると,
札幌でデイパックに超軽量のダウンジャケットを羽織る気にはならない。
3日夕方こちらを発つまでは「場違いな旅人」で通すしかない。

北蓮ビル前。小雨も振る23時近く。さすがに寒かった

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