1月14日は三連休の最後なので,どこかぶらっと出掛けようと思っていたが,前日午後から風邪の症状。
大人しく自宅で,毎年請け負っている「経済指標の解説」。
といっても前年版を元に,新しいデータを探しては埋め込み,変化があれば解説するくらいだ。
全国編と県内経済編に分かれており,本日は全国編をザッーと書いてみた。
一筆書きではないから,初稿をそのまま提出するわけにはゆかないが,原本がないと推敲しようがない。
気になったことがいくつがあるが,そのひとつが長期失業者。
完全失業率の推移をみると、リーマン・ショックによる景気後退が2009年3月に底を打った後も上昇を続け、同年7月には5.5%に達した。その後、下落に転じ2010年2月には4.9%まで落ち,4.9%から5.1%の間を上下動する一進一退を続けた後,東日本大震災を挟み,2011年9月には一旦4.2%まで落ちた。しかし、欧州金融危機の勃発し,その余波として円高に触れた同年末から2012年春までは4.5-4.6%水準に跳ね上がった。それが緩やかな低下傾向を示すのは2012年4月以降のことである。
長期失業者についてみると、失業期間「3ヶ月以上の者」は、3ヶ月ごとの集計では2010年10-12月以降、対前年同期比で減少を続けている。他方,増加が止まない状況が続けていた同「1年以上の者」も2011年4-6月期よりようやく減少に転じた。それでも2012年7-9月期には103万人に上っている(『労働力調査(詳細集計)』平成23年7~9月平均)。
しかし,この「103万人」という数字は2011年7-9月に報告された数字と同じだ。
前述のように,失業期間1年超の者はその前の2011年4-6月期から減少している。
おかしいな,と思っていたら,この減少とは「対前年同期比」であり,前期比の連続的減少ではない。
しかし,2012年7-9月期は 103万人と報告された2011年7-9月期より7万人減少しているはずである。
考えられるのはアスタリスクが付いている期間は,対前年同期比で比較する対象となる期間が,南東北で調査ができず推計に留まる大震災の起きた次期,ということくらいだが,やはり腑に落ちない。
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