1月20日 春闘パンフレットに載せる「経済指標の解説」を締切日夕方に投稿。
各指標を解説した後,まとめに記したのは大略次のようなことだ。
生産の現況は悪くないが,中国経済の減速があり,企業は先行き不安を抱いている。家計消費はアベノミクスが宣伝するほど芳しくはない。
対前年同月比でマイナスが長く続いた実質賃金が7月プラスに転じても,11月再びマイナスに陥ったのも,理論が想定するような名目賃金上昇が物価上昇に追いつかない(やがて追いつく)ではなく,物価上昇も名目賃金の上昇もさほど進んでいないからだ。
人手不足が常態化しても名目賃金の伸びが小さいのは非正規雇用比率が上昇していることの影響も大きい。
物価上昇が芳しくないのは,(原油安と)新興国の経済減速もあり先行き不透明による。
それは言い換えれば,相変わらず外需依存で景気回復しようとしていたからでもある。
内部留保の膨らみを指摘するだけでは投資は増えない。人口減少に伴い先行き国内市場縮小が頭にあるからだ。とすれば,賃上げは当然として,人口が一層減少する地方の将来生活を保障する姿勢を強く打ち出す必要がある。
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