7月27日(土) 2つの科目のまとめテストの採点を終え,単位評価を済ませた。
どちらも毎回確認問題で配点しているほかに,論述式を交えたまとめシートを2,3回実施し,その素点合計で単位評価している。
今年度は最後のまとめシートもオンライン回答方式とし,最終回の前に回答を締切り,最終回で採点基準を示し,講評することにした。
そのため,先週末から空いた時間を全て採点に費やし,結局ジム通いも1週間辛抱した。
その採点を午前中に終え,夕方には久しぶりにジムで身体を動かすことができた。
何よりほぼ一週間ぶりに自分のテーマに時間を費やすことができた。
価値非形成労働,複雑労働,評価を伴う労働と呼ぶなりすぎた前論文の反省から,価値形成労働/非形成労働の設定,さらに遡って生産的労働と価値形成労働の関係を考え直すことにした。
というのも,従来表裏一体として捉えられてきた価値形成労働と生産的労働とを分けて取らえる,両者の間の断層に着目することが,博士論文ないし前書のポイントであったが,学会では全く逆に生産的労働概念ないし生産過程論という視角を端折る傾向が進んでいるように思えるからだ。
そこで,スライド場で考えを練ったり,evernote上の過去のノートを取り出してみると,既に同様のことを考えていた^^;。
そもそも上のような学会潮流に棹さす形で2年前に論文を発表していた(「生産過程論の埋没とその影響」)。
しかし,事態は変わらない。
これは自分の見解が受け入れられていないということだから,一層掘り下げて考える必要がある。
改めて検討対象とした文献を読み直す。
ノートを取り直す。
そうすると,以前は気付かなかった問題点が浮かび上がった。
「生産過程論の埋没」という結論には変わりないが,その埋没の仕方,形骸化の仕方が明らかになったように思う。
これだけでは論文にならないが,生産過程論の重要性に思いを新たにした週末であった。
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