9月半ばの学会報告以来,あるいはその前から方向性に悩んでいた。
生産的労働をテーマとした博論や自著の発表を踏まえて,
その活用を原論並びに現状分析という広い範囲で行なうか
さらに深堀して,原論内の隣接する諸テーマに範囲を広げるか。
当初は,全社の大きく展開論だったが,時間が経つにつれ,後者に傾いてきた。
要は,ことはそう簡単ではない,ということだ。
学問研究である以上,テーマに関する過去及び現在の学問状況を丹念に調べ,自分にとっての確かなことから未だ不確かなことの回名へと進めざるを得ない。
これまで扱ったのが,労働と生産の狭間,生産と消費の狭間,あるいは関連移動ということなので,次は,例えば,生産力(生産性追求の試み),流通,蓄積となる。
といっても,単に隣接領域に手を伸ばすではなく,これまで労働に関して得た知見を基にアプローチすることになる。
実際,この間,行なってきたことは正にお勉強だ。
まずある論者の生産と労働に関する論稿を読み返し,その蓄積論への展開をノート取りしていた。
もちろん1人の論者の見解を追うだけでは勉強とは言えないが,これだけでも未だ終わっていない。
実際にやれる範囲は狭いにも関わらず,先は長い,ということだ。
ブログにいう「第三原論」の,ずっと手前で佇んでいる感じだ。
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