2016年2月29日月曜日

屈託のなさに一抹の救い

2月28日(日) 北九州市出身村田喜代子の小説は,気になっていても,幻想的な叙述がイマジネーション乏しい自分では読みこなせない,と敬遠していた。途中で読むのを止めた小説もある。

朝刊の書評欄で,一昨年の読売文学賞受賞作品『ゆうじょうこう』が文庫本になっていると知り,昼頃手に取り,ジムをサボって読みおえた。


明治中期,貧しい家庭の女性の厳しい境遇が描かれている。
ストライキは実話らしいが,話の流れとしては唐突な感じがする。
同様の環境は少なくとも戦前は続いていたからだ。
しかし,主人公である少女の屈託のなさに境遇は容易に変わらなくても将来を捨てないという意味での一抹の救いを感じる。

束の間

2月下旬 組織改革やなんやかやでますます短くなっている春休み。
一仕事を終えて,次の計画を練っていたが,徒手空拳では,と
ある方のグローバリズムと段階論に関する論文をいくつか読み返し,ノートも作り替える。

刺激を受けつつも,腑に落ちない点も積み上がる。
さらに,それを整理する,の繰り返し。だから時間を要するのだが。。。

2016年2月26日金曜日

着実な暦

2月25日 國方敬司先生送別会が開かれるホテルキャッスル山形では,玄関ロビーに一足早い雛の飾り付け。雪は降らなくても朝晩寒いが,暦は着実に進んでいる。




2016年2月21日日曜日

仕事の順序

2月19日 昼前,某先生送別会のホテル側担当者が責任者の教員研究室に来られたため,会計担当の当方も同席。
 会場の担当者が来られたのは初めてだ。
 面談の内容は料理や飲み物のコースやオプションから会場設営から席順の確認。
 おおかたは電話でも可能なことだが,担当者は宴会担当以前はずっと宿泊を担当されていたとのことで,本県で開かれるプロないし実業団のサッカーや野球,バレー,バスケットの宿泊手配にどのように関わってきたかなど進んで話して下さった。もちろん,守秘義務に反するような類いの話ではなく,面白いエピソードだ。
 本題以外の話が多かったわけだが,少なくとも悪い印象は与えず,むしろ仕事に熱心な方だという印象を刻んだわけだが~,なるほど営業向きの方だと納得した。

 その日はいつもようにさして仕事がはかどったわけではないが,これまたいつもように定時18時に下校し,ジムで一汗流した。
 いつもと違うのは無性にジャンクフードが食べたくなったこと。
 帰りにマックに立ち寄り,代わり映えしないが,いつものチーズバーガーとチキンナゲットを注文した。
 しかし,なかなか出てこない。
 「60秒サービス」は疾うに止めたのかも知れないが,それにしても遅い。
 自分の前の発注者は2組で,既に注文を受け取った。
 厨房の,カンター手前で注文の品を紙袋に入れる若い女性は,注文や調理状況が記されたと思しき紙と液晶画面を交互に見ては調理器の出口辺りを行ったり来たりしている。
 へらへら笑っているのは,作業に戸惑っているのか,照れ笑いのようだ。
 少なくともサボっているわけではない。
 しかし,あっち行ったりこっちいったりしながら,カウンターに何も運べない状況が2,3分続いて,マネージャーと思しき男性が代わって注文品を紙袋に入れて渡してくれた。

 同じ一日でサービス業に携わる人の仕事ぶりを間近に見たが,表面的には全く異なる。
 片方が仕事をルーチンワークとしてこなすだけでなく,その仕事で自分にどのように携わってきたかを楽しく,多分に誇らしげに語っていた。
 他方は,ルーチンワークをこなすことさえ十分はない。
 もちろん,相違を込める発展性に限界があるかも知れない。
 しかし,ただ戸惑う様は痛々しいばかりだ。

 まず基本的にこなすが出発点で,次いで効率的にこなす,そして自分なりに付け加える。
 順序があるように思う。
 

2016年2月15日月曜日

半返し

半沢直樹は観たことないが,週末時間が空き,アマゾゾンからそれぞれ中古1円送料257円で取り寄せた『オレたちバブル入行組』『オレたちバブル入行組』を読んでみた。


読ませるストーリーだが,
銀行組織と格闘する個人の人間ドラマになっている。
しかも,出世欲の塊で意地悪な上司は銀行の内規や法に違反して最後は謝罪するという勧善懲悪劇。

バブル崩壊後の不良債権始末記というこちらの期待は肩透かしにあった。
これは倍返しというより半返しだろう。

学生のフィールドワーク

2月11日,山寺コミュニティセンターにて県からの受託事業「地域課題解決実践活動モデル事業」の成果報告会。
この事業は,若い学生の発想を地域課題解決に生かそうというもので,教員はもっぱらアドバイスとスケジュール管理。

学生は5回に亘る現地フィールドワークの末,地域振興策として駐車場マップ・紙芝居・ゲストハウスの3つのプランを作成した。

開始前,住民の集まりを気にする教師を横目に学生はそわそわと予行練習・・・。
発表が終わると地元住民約30名と関係者10余名で満杯の会議室の方々から手が挙がり,住職や観光協会会長・職員,Uターン農家,郷土史家が質問,あるいは逆にレクチャーしてくれた

意見交換のうちに若者の間では,地元出身者でさえ山寺体験も知識も乏しいという事実が再認識されたことも成果の1つだ。

2016年2月10日水曜日

先送りの先送り

一仕事終えて,ゆっくり今後の研究計画なり,来年度の具体的な講義メニューを考えることができると,心にゆとりらしきものが芽生えた次の週には,新たな締切りが舞い込んだ。

昨年8月末に投稿した馬渡尚憲先生追悼論文集用論文の校正の仕事だ。
7日発送で到着したのが昨9日というのも解せないが,
16日締切りというのもキツい。

しかも,
誤字脱字等最低限の修正に止めようと思って読み始めたら,
元の文章を圧縮再編したせいか,
あるいはそもそも練り方が弱かったのか,
文章のつながりが良くない箇所がいくつか見つかった。

今後のことを考えるのも先送りになったが,
この先送りが週単位,月単位と先送りにならないか心配だ。

2016年2月7日日曜日

まとめに悩む

 1月中に四重五重に降りかかった締切り,締切り時期の差を利用して,なんとかこなしてきたが,大本命の月末締切りを踏み倒してしまった。

 今までの研究のまとめと今後の展望。
 改めて読み返してみるとL,あまりに守備範囲が狭い。
 もちろん,研究は従来の見解との相違,独自性が重要なので,テーマを絞り込まざるを得ない。
 しかし,それだけに今後の展望,課題も限られてくる。

 もちろん,狭い範囲で自足するつもりはない。
 より大きな展開,現代と関係する道筋を開きたい,と思って始めているわけだが,
 そうは簡単にゆかない。

 ない知恵を絞っている内に水曜日くらいから咳がひどくなり,木曜日夜には37度7分。
 金曜日昼前にファイルで投稿。
 土曜日朝一番で通院。インフルエンザ検査を受けた後,風邪薬4種貰って2日間ひたすら眠った。

 風邪が引けたら,今後のことをゆっくり考えよう。