2015年10月26日月曜日

出発点

10月24日(土) 午後,河北新報社本社ビルにて仙山カレッジ第32回フォーラム
テーマは「伸ばそう! 外国人誘客」。

新しく東北観光推進機構会長になられた清野智JR東日本会長の基調講演に続いて,
宮原育子宮城大学教授をコーディネーターに紺野純一東北観光推進機構専務理事(JR東日本),山口ステファントラベル東北(山形県最上町)社長,三ツ橋明子JTB総合研究所主任研究員によるパネルディスカッション。

関連する新聞記事の配布はあった者の,講演等のハンドアウトはなかったので手書きメモによる記憶をたどると,東北観光は国内客は震災前の水準に戻ったものの,外国人客は落ち込んだまま回復していない。東北という広域観光の誘客戦略が必要で有り,そのポイントとして「選択と集中」と「情報発信」の必要性が語られていた。


もっともなことだが,広域観光が活発でないことの原因分析があって良かったのではないか。
それがなければ,みな善意で進めても,同じことが繰り返しかねないから。

2015年10月20日火曜日

大捕り物




週末,農業体験で大江町に赴いたゼミ生から「軽トラいっぱい収穫したラ・フランス」のお裾分け。高さ12㎝幅9㎝は初めて見た!

2015年10月15日木曜日

近い将来

家計の消費性向が前年比で低下しているということは,先月締め切りの解説論文「ピケティとアベノミクス」でも取り上げていた。



昨14日の日本経済新聞はこの点について「賃金が上がり続ける確信が持てないと家計は貯蓄を優先してしまう」と解説し, 「実質賃金がプラスであり続ける実感を持ってもらうための環境整備が必要だ」との甘利明経済財政・再生相の発言を引用している。

最近の経済状況,せいぜい足踏み,可能性としてはリセッションについて,
消費税増税後の消費落ち込みばかりが喧伝されているが,中国経済の減速に伴う輸出低迷が大きい。
さらに,それ以前の,春先から賃金の伸びが期待ほどでもなく,持続的とも思われていないも大きいのではないか。

まず消費者が将来,と言っても老後というより,向こう2,3年の物価上昇や賃金所得という近い将来の生活に不安を覚えていることを留意すべきであろう。

2015年10月14日水曜日

管理できない円安進行の恐れ

10月14日のロイター通信。

中国の9月末外貨準備高の減少分433億ドル=5.2兆円は海外勢の円債売却額4.6兆円に近い。
「外貨準備の大幅な減少は、中国が8月の人民元切り下げ後、元相場の安定化に向け、ドル売り/元買い介入を実施していることが背景だ。ただ、ドル売り介入の原資となるドル資金の確保には、必ずしも米国債などドル建て資産の取り崩しが必要なわけではなく、円資産を取り崩して、為替市場でドルに換えることも可能」。「中国から資本逃避の動きが強まれば、ドル高/元安圧力が再燃し、円債の一段の売却も予想される」。

記事はドル調達コスト上昇=ドル債投資縮小を心配しているが,管理できない円安が一段と進む可能性がある。

もう一つの生産性向上

10月12日朝日の記事「(いちからわかる!)日本人って働き過ぎてるの?」

武田晴人東大名誉教授によると「長時間労働文化が始まったのは明治時代から。江戸時代後期の農民は、家族が生きるために最低限必要な程度に仕事を抑え、生産性が上がればお休みを増やしていたんだって。20~30日だった年間の休日を80日まで増やした地域もあったというよ」。

経済原論でいう「剰余労働配分の相対的自立性」だ。
 「剰余労働をめぐる社会的労働配分の原則的自由度」(伊藤誠『資本主義経済の理論』p60)
  「モノの生産にみられる生産技術的な決定関係に対して,生活物資の量と労働量との聞には,本海的弾力性があるのである」(小幡道昭『経済原論』p175)。

生産性向上の目的にもいろいろあるわけだ。

2015年10月4日日曜日

夏休みの日記

9月30日(水)に担当学生に前期の成績表を渡し,時期の注意事項を説明するアドバイザー懇談会を済ませ,いよいよ後期開講だ。 

長くて短い夏休みが終わった。

この間何をしたか。

1.自作パソコンをショップの力を借りて完成させた。
a)これについては前に触れたが,春休みを利用して4年半振りに自作パソコンのマザーボードMB,CPU,OSを入れ替えようとしたところ,準備不足でトラブルが続き,最後は根負けしてショップに組立をお願いした(他作に転向)。
 半年もかかったのは,トラブルが続いたこともあるが,基本的に自作に帯する情熱が褪せていたため,事前に最新のパーツ情報収集することを怠ったたり,パーツが届いても忙しさを理由に2,3週間も手を付けなかったりしていたためだ。しかも,数台自作を経験したという変なプライドが災いしてメーカー品購入に踏み切れず,長引かせてしまった。
 その後,Windows7からWindows10への無償アップグレードに数週間費やしたが,その原因もBIOSのアップデートが必要ということを知らずにMBを購入した勉強不足にあった。

b)9月になってもう1台自作PCを作成
 パソコン組立をショップに丸投げしたのが悔しかった^^;
  CPUとMBはそっくり同じ構成で,つまりもう1セット購入して組み立てた。
 PCケースも追加。
 トラブルに懲りたのか電源付きのスリムタイプのケースにしたところ,大当たり。
 SSDを3インチベイに取り付ける枠組みを追加発注したために数日かかったが,MBにCPUを取り付けケーブルを繋いで,PCケースに設置するまでに1時間くらいしか掛からなかった。
 またスリムタイプはケース内が狭いのでSDDやDVDの取り付け,ケーブル接続が煩わしいと思っていたところ,全く逆で,MB設置部とSDDやDVDを取り付けるベイ部分を切り離して別々に設置した後,合体させられるので,すごく楽だった。結局,組立自体は合計2-3時間くらいで終わった。

2.論文2本作成。
 こっちが本業だ^^;
 2本といっても1本は一般人向けの解説記事だし,もう1本も別の複数の論文を整理したものだ(と言っても単なるまとめではなく,もう1度練り直した)。
a)「生産的労働と生産過程論の再構成」
 馬渡尚憲先生追悼論文集に投稿したものだ。

b)「ピケティとアベノミクス」
 山形県経済社会研究所年報用の解説論文だ。
 アベノミクスの基盤が第1の矢,大胆な金融の緩和にあり,その成否と,ピケティブームが金融緩和時代の格差,特に金融資産格差の拡大という状況に呼応している,という解説だ。

 本業の方の説明が短すぎたが,
小学生の日記にすれば,3,4ページで終わる夏休みだった。