2024年3月19日(火)教授会後の挨拶
1991年4月旧人文学部当時3学科,後2学科,いろいろな委員会に参加したが,学科毎に役割分担していたのか,人間文化の先生方と余り交わった記憶がない。
乏しいなかで学部内の交わりとして印象深いことがある。
(1つは)教養教育FD。人間文化の先生方,M1先生,M2先生,N先生などが中心にって進められていたから。学部教育委員の役割分担として参加した。あるいは蔵王山荘でのFD合宿には全教員がローテーションで参加することになっていた。しか当方のの関心が専門教育との関係にあったので噛み合うこともあまりなかった。その中で今日に引き継いでいるのがe-learningの導入。現在のWebclassの前はBlackboardが基盤教育で供用された。過去の講義プリントは残っていないかと学生が断続的に訪ねてくるので,その保管場所として利用したい,あるいはオンラインテストも試してみたいと利用申請してみた。しかし,Blackboadは海外産で,その仕様に戸惑うことがままあった。その1つがID,と学生番号,氏名が1つのセルに統合されていて,そのままでは学生番号順にソートできないなど仕様が馴染まずとまどっていた。そこで当時,教養FDの旗振り役で,後に北大に移られた国文学のN先生にメールで細々とした疑問・不満を綴ったところ,夜になって返信が届いて「こんな技術的問題の相談は自分の仕事じゃない」とおっしゃりつつ,Excelにセルの冒頭数バイト,末尾数バイトを抽出する関数があることとその使い方を教えてくださり,学生番号と学生氏名の切り分けを行なうことができた。
N先生らがに基盤教育の旗を一生懸命降られていたのもは博士課程のない本学部で専門教育を維持するのもためだったように思う。その中核的なブブの成果は分からないが,ツールの方はプラットフォームとして実現したのではないか。
今日の教授会資料でも「2030グラインドデザイン」では3つの柱,筆頭の(1)教育プログラムの見直し」の3番目に「オンライン教育プラットフォームの整備」が謳われている。本学ではBlackboad,Webclassは基盤教育に間借りする形でスタートし,専門教育科目の場合,年度当初に申請しないとWebclassにコースを開設して貰えなかったが,全科目がオンライン授業に移行したコロナ禍以降,デフォルトで全科目コース開設されるようになった。教員は学生番号さえ知っていれば,どの学部の学生もメンバーに登録できるし,学生とのメールの送受信ができる。また学生にとっても教務上お知らせや便覧など資料取得でWebclassを利用せざるを得なくなっており,現在すでにプラットフォーム化している。これがさらに進展することになるのだろう。
もちろんグランドデザインの具体像はこれから詰めていくのであろう。私はここで山大を去るが,みなさんはこれまでも事態に真摯に対処していたことは承知しているので,新たな再編問題においても専門科目の維持充実が図られてゆくものと思っている。皆様の教育,研究の発展を祈念してお別れの挨拶としたい。
33年の長きに亘り大変お世話になりました。
実はスピーチではもう1つエピソードを挟むことにしていた。ところが,直前にスピーチをされた方が簡潔に短く終わられたので(むしろ事務の要請通り),瞬時に頭の中で再編成しため上の通り喋ったか心許ない。内容もツールに偏っていて不自然だ。しかし,原案の後段は教職副専攻プログラムの経験を例に他専攻と相互乗り入れする場合の課題など将来の改組の踏み込む内容であり,退任する者がどこまで言及してよいか迷い続けていたので,実際に原稿通り話していたら,場違いな大演説として顰蹙を呼ぶか,少なくとも場をシラケさせたであろう。ケガの功名だが,端折ったのは正解と言える。
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