2018年7月19日木曜日

勉強したことと問うこと

自分の考えをまとめようとすると時間が掛かり更新も滞る。
かつてのように日常起こることをここ細かに記す日記スタイルにすれば良いが,最近ではプライバシー等で差し障りが生じる。
自分自身の言動を記録するに止める。


先週末,東北学院大学で三大学合同ゼミが開かれた。


主催した菊地登志子ゼミの4年生は、3年間エネルギーについて勉強した成果として地域循環型エネルギーを提唱した(同大ではゼミは2-4年次開講)。

三大学合同ゼミでは、あるお題に関して、テーブルごとに議論し、その結果を発表し、テーブル間で意見を交わすということを2,3ラウンド繰り返す。主催側としては、脱原発は所与で、課題は再生可能エネルギーの選択にこそあるが、原発維持派も少数いるだろうから、まず第1ラウンドで再稼働の是非を問い,第2ラウンドで各種大規模再生可能エネルギーの長短所を議論させ,大規模再生可能エネルギーには一長一短あるね,と最後に地域循環型再生可能エネルギーを宣揚するという段取りのようだった。

「これでは見通しが悪い。今月閣議決定したエネルギー基本計画は、再生可能エネルギーについて初めて「経済的に自立したもの主力電源化を目指す」と明記したもの、その道筋は示していない。他方、2030年度の各電源の構成比は4年前計画を踏襲したため、今の再稼働ペースでは原発の20余%は達成不可能だが、「新増設」には一切言及していない。世論が割れることには深入りない、問題先送りになっているので、(脱原発はもはや趨勢と決めつけずに)エネルギー基本計画と正面からぶつかって欲しかった」が講評で述べたことだ。

先の新潟県知事選のように,政権側は原発問題を争点から外そうとしている。
 新潟県民の原発再稼働への不安が大きいからだが,かといって新たな電源構成が議論されたわけではない。
3年間勉強したことを問うのは当然だが,その前に原発再稼働と電源構成の問題(エネルギー基本計画)を丁寧に議論すべきであろう。

 

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