2016年3月10日木曜日

耳の痛い指導

3月9日 公務員対策セミナーの論作文講座。
前にも記したように,同セミナーは,3年次の学生を対象に,春休みに教師が時事問題を専門の見地で1回講義した後,論作文講座か集団討論を担当していた。
自分の場合は,格差問題を解説し,論作文講座としては論作文試験とその講評各1回を受け持っていた。

ところが,昨年度から,若手教員の負担軽減も考慮し,講義を廃止する一方,論作文は統一問題による試験を代表教員が実施し,論作文指導のノルマを1回に減らした。

いわば簡略化だ。
それでも昨年度の受講生数は前年度を上回っていた。
ところが,今年度は大きく下回り,各クラス2-3名の学生を受け持つことになった。
(旧来は学生が論作文講座を選び,調整はあるものの,1クラス6-8名程度だった)

しかし,論作文指導法は変わらない。
学生の答案のなかから1,2枚を選び出し学生自身に採点させるのだ。
すなわち,こちらが作成した採点マニュアルを配布のうえ,所定の採点基準に即してメンバーの解答を3つの側面(内容,構成,表現)にわたって批評(コメント)し5段階評価してもらう(書き出す)。
そのうえで,メンバーがそれぞれ批評及び5段階評価の結果を口頭で発表する。

最後にこちらの批評と評価を記した文書を配るものの,基本は同級生の評価に学ぶ,ということである。
模範解答を目指すよりも,自分の文章を鍛錬することを念頭に,同級生のアドバイスに耳を傾ける,同級生の文章をまねることを勧めているのである。
自分の文章に気付かなければ,文章上達の道はない,と考えているからである。

誠に耳の痛い話しである。

0 件のコメント:

コメントを投稿