昨日,経済理論学会第72回大会(2024.10/14-15,立教大学)における問題別分科会「資本主義の基礎理論」での報告のお誘いを受けた。
同分科会では,今年度,、マルクス価値論ないし労働価値説の現代的可能性や問題点をテーマにする案があり,具体的には置塩理論,小幡理論,その他の3つの報告を並べ,相互にコメントさせようとしている。
両理論と並ぶ理論を構築しているわけではないが,この2年続けて小幡先生の剰余価値論の余剰論への組み替え論を批判する報告をしてきたので打診があったのであろう。
お誘いとか打診といっても最終的には来月以降の幹事会で認められない限り,実現しない。
何より報告希望者自身が報告申請し認められばならない。
〆切はまだ先5/3だが,リライトすべき論文のテーマとも係わるので,早速その原案を 綴ってみた。
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・報告(a) 「論題」(日本語および英語)
剰余価値論は不要か?
Is the surplus value theory unnecessary?
(b) 氏名{日本語(ふりがなも併せて)およびローマ字表記}と所属(日本語と英語)
。。。。
(c) 報告概要(200字以内)
多様な労働の理論的把捉という点から労働を単位とする物量体系から余剰発生を示し労働搾取の証明とする理論への疑問は①労働の定量性を所与とし家庭内の労働をすべて賃労働と同質と捉えている,②生産過程における労働をすべて量的確定性の高い労働と捉え,価値形成/非形成労働の別がない,③投入物の内,労働を単位とする根拠が労働観や労働力の特質に求められ,資本主義固有の搾取論ではない。商品価値に即した説明が必要。
(d) 予定コメンテーターは問題別分科会の他の報告者2名とし,..。
。。。
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3つの理論,見解を相互にぶつけることで労働価値説の現地点を確認しようという企画だからではあるが,批判中心で,しかも労働価値説との関連が明確ではない。
そもそも200字以内という紙幅制限があり,あれこれといてはいられないという事情がある
〆切まで2週間近くあるので,さらに練ってみたい。
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