S先生が産休に入られるのに伴い,急遽,本科目を担当することになりました。
1つお断りしなければならないのは,
S先生のシラバスをもとに既に4月時点で履修登録されたみなさんには申し訳ないですが,S先生と同じ講義メニューは提供できないということです。
S先生が丁寧に解説されているテキスト『現代経済の解読 第3版』の諸章の多くを,私はみなさんの多くが受講したであろう「資本主義経済理論II」で講義しているからです。
第2-5回「日本経済の歩み①-④」は2回に分けて講義しています(21年度は4回?)
第10回「日本型の社会保障制度」は21年度まとめシート2の教材にして出題していますし,社会保険と生活保護については雇用のセーフティ・ネットとして毎年詳しく解説してきました。
第13回「雇用の多様化」も,非正規雇用,若年層の雇用,裁量労働,限定正社員,同一労働同一賃金と詳しく解説しています。
代わりに,S先生の第4,5回,第11-13回を引き延ばして「日本型雇用とその課題」という観点から14回の講義にしようと考えています。
現在考えている講義メニューは次のようになります。
欧米は職務(ジョブ)の内容が明確な「ジョブ型雇用」であるのに対して,日本は社員(メンバー)であることが重視され,身分が保障される(終身雇用である)代わりに職務の内容が曖昧,あるいは無限定な(長時間労働,全国転勤が当たり前の)「メンバーシップ型雇用だとされています。
前半はその職務設定の違い,日本型雇用の特徴を賃金制度から見てゆきます。
後半はワーキングプア,男性片働きモデル等,日本型雇用の問題点を考察します。
現在,代わりのシラバス,初回ガイダンスの資料の準備をしており,出来次第アップロードします。
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