2019年5月12日日曜日

同じテーマでも焦点の違い

 特集論文の紹介原稿をたずさえたままGW旅行に出掛けたが,編集する時間はほとんどなかった。その中でもWEB上でTexファイルのコンパイル作業を提供してくれるサービスには助かった。スマホで綴ったTex原稿の診察状態をPDFで取得確認できるからだ。
 
 でも編集は初日の待ち時間だけで,加賀・山代温泉,輪島朝市,金沢兼六園に21世紀美術館と回った。金沢市は人出が多く,美日間では入館にも人気のある展示室入場でも1時間以上待つことになった。

 そのため,戻ってきてから編集を続けたが,軸を置き換えるばかりで,内容はほとんど買わない状態になったので,締切り前のに筆を置くことにした。以下,その末尾部分。
以上4篇の論文によって,賃労働内部でもまたそれを支える家庭内の労働との関係でも多層化したこんにちの労働の一端が浮かび上がったのではないだろうか。また,47巻3号(2010年10月)の「労働論の現代的位相」以来9年ぶりに労働に焦点を当てた本企画を,本誌前号に掲載された昨年の全国大会共通論題「転換する資本主義と政治経済学の射程―リーマンショック10年」の諸報告と比べて欲しい。後者は対象を家計自立型非正規雇用と限定正社員から成る「一般労働者階層」,あるいは非正規雇用からパート主婦を除いた「アンダークラス」に絞り,労働力の再生産が危機に瀕していると訴えている。他方,本企画では,貧困に止まらない問題を浮かび上がらせるために,労働自体が多層化している面に焦点を当てようとした。併せて読み,比較しながらこんにちの労働の諸相と課題を検討して欲しい。

20数年ぶりの金沢。フォーラス6階から眺めた金沢駅。









金沢駅正面

白米千枚田










21世紀美術館。レアンドロのスイミング・プール



 兼六園では徽軫灯籠(ことじとうろう)と芭蕉の俳句碑「あかあかと日は難面(つれなく)も秋の風」(1689)



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