周回遅れだが,5月26日,27日埼玉大学で開かれた社会政策学会第136回大会に参加。
埼玉大学を訪れたのは,馬渡尚憲先生の還暦記念論集の刊行に向けて仙台経済学研究会が開かれて依頼だから10数年ぶりか。
その馬渡尚憲先生も亡くなられて数年。
命日30日の直前に埼玉大学再訪というのも奇縁か
2日間でいくつかの報告を聞いたが,興味深かったのは共通論題の報告。
かつて所得政策と言えば,インフレ退治のための賃金抑制策だが,こんにちでは賃上げ目的となっておりいわば「逆所得政策」になっている。春闘の3%賃上げは定昇込みであり,ベアは1%未満である者の,最低賃金決定は政府の介入により成功した,と。
なるほどと思うと同時に,実際の賃金上昇には,量的金融緩和による円安誘導が利いていたのではないか,とも思う。
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