2018年1月2日火曜日

時代の産物

正月休暇2日目はやはりKindle本で大鹿靖明『東芝の悲劇』(幻冬舎)。
著者は歴代経営者の個人的資質(「模倣のN,無能のO,野望のN,無謀のS」元広報室長の弁)に「東芝の悲劇」を求めているが,読後感は違った。

もともと大企業では社長といっても「組織のコマ」,経営者としての資質以外の様々な事情で選ばれ,更迭される。
特に,グローバリゼーションの時代では,英語が堪能,目先の業績を繕える,集中選択された部門の出身等々の理由で,退任する社長と内情に疎い社外取締役で固めた取締役指名委員会が選任される。

単なる権力闘争なら昔からある。新旧社長が公然と批判し合うのはN,Sの個性だが,個性的だから指名委員会は選ばれ易かったとも言える。
大企業の悲喜劇も時代の反映と実感した。

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