大晦日の晩から紅白の映像を横目にその年のノーベル文学賞作家,カズオ・イシグロ『日の名残り』をAmazon Kindleで。
執事が休暇を取って地方をドライブ。戦間期,英国貴族に仕えた頃の記憶,再会がドライブの目的でもあるその当時の執事仲間,女中頭の思い出,戦後50年代の米国人主人との関係,かつての主人の零落,時間軸が行き来する。
回想と惜別がテーマの,物語としては起伏が乏しいというか繊細で上品な英ブッカー賞受賞作品。
文章が平明なのも日本育ちではない,純文学調に染まっていないからなのか。
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