先週初めから,秋の経済理論学会全国大会分科会報告用の本文の作成に取りかかった。
締切りまで半月。
のんびりしてしまった。
当初は「自著の次の展開」と考えていたが,時間的余裕がなかった。
分科会の報告時間が30分と定められ,内容も欲張れなくなった。
6月半ば,学会の西南部会では1時間程度割り当てられたが,スライド18枚用意し時間オーバーしている。
今月初めの八王子合宿では、スライド12枚に絞ったが,50分近く掛かった。
そこで,報告スライドの作成,なるべく6枚前後,最大12枚の作成を優先してきた。
話す時間が限られているのだから,「本文を新たに構想してもなぁ」などと斜に構えていたが,報告要旨はA4版1枚で済むものの,本文は20枚以内と通常の論文と変わらない。
また,事前に目を通して下さるまじめな学会員もいることだろう。
そう考えると,集めた材料を裁いてゆく,通常の論文作成とさほど変わらない。
違いは新たに展開するというよりもこれまで発表してきたことの「まとめ」という点だ。
そして,まとめとなると,要約であれ,4つの章で議論したことを順番に示す時間が与えられていないこともあるが,新しい枠組みとその意義を端的に示さなければならないために,集めた材料,論文やノートを読み返し,より踏み込んだ裁き方を示す必要がある。
それは全体から見れば,一部に過ぎないが,既に発表したことの単なる復習ではない,次の展開に繋がる予行練習でもある,という楽しさがある。
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