2016年5月16日月曜日

やはり厳しい地方の経済

(5月11日の投稿し忘れ)
昨秋,出前講義に赴いた県内の高校で講義後の「上手く行っているのか」「成功する確率は高いのか」という質問を高校生から受けたということは以前に記した。
アベノミクス2年半経っても,地方ではその効果が見えない,ということであろう。

最近,労働組合関係者と会ったところ,やはり今春のベアは芳しくないということであった。
・山形は中小企業がほとんどで,ベアなしも多く,まだ交渉が終わっていないところもある。
 全国紙では,ベアは全体としては昨年以下であるものの,中小企業はベアを増やしている,と報道されていたが,地方には当てはまらないようだ。

・昨年まで宮城県での,単価の高い復興需要があったが,今年は五輪需要として首都圏に流出している。

・学生相手のブラックバイトに関する訴えも届いている。

業種によっては人手不足で大学生の手も借りたいほどだが,全般的には昨年に比べ賃上げが抑えられ,賃上げに至らないケースも出ている。

地方では,アベノミクスが波及しないうちに,先行き不透明な状況を前に賃上げに及び腰な企業が多いようだ。

春闘パンフレットの「経済史hy法の解説」で繰り返し訴えているが,
外需(円安)に依存せず,国内経済の好循環を産むような地方の需要を掘り起こすべきだし,
それには地方で消費される介護・・ケア・保育等の充実が求められる。

0 件のコメント:

コメントを投稿