2024年4月18日木曜日

分科会報告の申請原案

  昨日,経済理論学会第72回大会(2024.10/14-15,立教大学)における問題別分科会「資本主義の基礎理論」での報告のお誘いを受けた。

 同分科会では,今年度,、マルクス価値論ないし労働価値説の現代的可能性や問題点をテーマにする案があり,具体的には置塩理論,小幡理論,その他の3つの報告を並べ,相互にコメントさせようとしている。

 両理論と並ぶ理論を構築しているわけではないが,この2年続けて小幡先生の剰余価値論の余剰論への組み替え論を批判する報告をしてきたので打診があったのであろう。

 お誘いとか打診といっても最終的には来月以降の幹事会で認められない限り,実現しない。

 何より報告希望者自身が報告申請し認められばならない。

  〆切はまだ先5/3だが,リライトすべき論文のテーマとも係わるので,早速その原案を 綴ってみた。

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・報告(a) 「論題」(日本語および英語)
 剰余価値論は不要か?
 Is the surplus value theory unnecessary?

(b) 氏名{日本語(ふりがなも併せて)およびローマ字表記}と所属(日本語と英語)
。。。。

(c) 報告概要(200字以内)
多様な労働の理論的把捉という点から労働を単位とする物量体系から余剰発生を示し労働搾取の証明とする理論への疑問は①労働の定量性を所与とし家庭内の労働をすべて賃労働と同質と捉えている,②生産過程における労働をすべて量的確定性の高い労働と捉え,価値形成/非形成労働の別がない,③投入物の内,労働を単位とする根拠が労働観や労働力の特質に求められ,資本主義固有の搾取論ではない。商品価値に即した説明が必要。

(d) 予定コメンテーターは問題別分科会の他の報告者2名とし,..。
 。。。
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 3つの理論,見解を相互にぶつけることで労働価値説の現地点を確認しようという企画だからではあるが,批判中心で,しかも労働価値説との関連が明確ではない。
 そもそも200字以内という紙幅制限があり,あれこれといてはいられないという事情がある
 〆切まで2週間近くあるので,さらに練ってみたい。

 


在職時と変らない

  半月のご無沙汰だ。
 4月からどこにも属さない個人事業主になったものの,その生活スタイルは確立されていない,模索中だ。

 この間,授業の準備もあったが,そもそも中々授業が始まらない。
 前任校は4月12日(金),私学は19日(火),担当授業がようやく始まる。
 やはり対外的な責務,端的には仕事が入っていなければ,外出する必要はない。
 「今朝は寝坊してしまった」とか,「家の用事がある」とか様々な言い訳を立てて外出を控えがちとなる。
 授業があれば,気分転換に非常勤講師室を仕事場として利用できるが,ずっと同じ場所,自宅にいると,だらだら事に当たり,集中力を発揮できない。。

 この間,論文リライトには手を染めず,その構想を練る期間に当てていたが,授業の準備,後処理が入った来たこともあり,ここしばらくは全く進んでいなかった。
 今後は,自宅,非常勤講師室,カフェと場所を切り替えながら,また授業の準備・後処理授業の準備,情報収集と内容を切り替えながら,執筆時間を確保する必要がある。
 外的枠組みに合せて自分の業務を進めているという点は在職時と変らない。

 また,昨日になって経済理論学会全国学会における分科会報告のお誘いがあった。
 リライとしようとしている論文のテーマとも重なるので,お誘いに乗り,報告に応募することにした。
 タイトル,概要の〆切は5月3日だ。 
 「毎日が日曜日」とのんびりしている内に尻に火が付いた形だ。

 たっぷりある時間を自分で率先して活用して物事を進めるというのも在職時と変らない。

2024年4月2日火曜日

T先生からのメール(2024/4/2)

  日中,親しくして頂いているT先生からメールが届いた。

先日の..。
さて、いよいよ「フリーの身」になられたとのこと、如何ですか?

まだ、残務があろうかと思いますが、時間がとれるようになったら仙台で細やかな研究会などはどうでしょうか。
急ぎませんので、お考えください。

 こちらも、この4月からは「非常勤」も終わり、残すは「生涯学習」のみになりました。

 早速以下のように返信した。

 来週金曜日からY大で「経済原論1/2」が,再来週火曜日からT大で「資本主義経済理論1/2」の講義が始まります。
 それ以外の曜日は自宅にいる予定です。

 但し,近所のカフェが閉鎖されたため,週1,2回,市街地のカフェに転戦する予定です(WiFiが早い,何より安定しているカフェが好きなのです)。

 また,夕方から近所ののスポーツジムに通っています。

 研究会とのことですが,最近の関心は,純原論分野の他は,貧困の所在,あり方に向いています。
 橋本さんのアンダークラス論に見られるように,非正規雇用というだけでは貧困はありません(格差は問題ですが)。
 しかし,ひとり親の子どもの貧困率は50%を超え深刻です。
 その原因は何か,働き方なのか,社会保障制度の問題なのか,関心があります。