2020年5月19日火曜日

したたか

 2か月前,労組の勉強会に出席して,「組合は「底上げ」「底座さえ」「格差是正」をスローガンに賃金引き上げを訴えてきたが,企業は内部留保を積み上げるばかりで,賃金上げは思うように進まなかった」「どうすれば良いか」と問われたとき,頓珍漢な答弁をした記憶がある。
 内部留保が貯まるのは有効な成長戦略が描かれていないのであるから,生活環境の充実,将来が安心できる社会保障など市民にとって有益な成長戦略を示してあげるべきだったのだろう。

 しかし,この間のコロナ感染爆発による世界的な不況に遭遇すると,生半可な成長戦略では企業の内部留保取り崩しは進まないと実感した。
 企業は安倍政権を支持しているだろうが,アベノミクスやその成長戦略など全く信じていなかった。だから内部留保が溜まっていったのである。
 バブル崩壊後の長い経済低迷やリーマンショック後の景気低迷が忘れられない企業は,政府の成長戦略を当てにせず,ひたすら内部留保を積み上げたのである。

 やはり資本は強かだ。

気は緩む

昨日で1か月続いた在宅勤務が空けたため,早朝家を出て高速バスにのったところ満員。
こちらも一日中,研究室を使えるということで気が緩んだようで,思ったように作業は進まない。

2020年5月5日火曜日

在宅勤務

 在宅勤務が4月20日から5月10日までと長い上に,世間の休み(4月20日からステイホーム週間,29日からゴールデンウィーク)と重なり,平日の感覚が掴めない。
 
 自宅では集中できないので,近所のドトールコーヒーに通っているが,ドトール通い自体,週末の行動そのままなので,土日がずぅと続いている感じだ。

 緊急事態宣言の延長と同様,出口戦略が重要ということであろう。

宣言について

 緊急事態宣言はいろいろなことを考えさせられた。
 
 専門外なので手短に感想を。
・私権の制限自体はそれほど脅威に感じなかった。
 三密を避ける名目で集会を禁じられたとしても,こんにちではむしろネットの言動の方が威力がある。むしろネットに載らない政治的言動はあたかも存在しないかのような雰囲気は怖いが。。
・恐れたいたこと,国民の側が制限を求める雰囲気が出てることは現実化した。
 全国知事会が緊急事態宣言の全国一律延長を求めた。
 知事は制限する側だが。。住民に直接対面する立場にある。
 (インフルエンザ特措法では,緊急事態宣言の対象となる都道府県に私権の制限を委ねる。但し,都道府県は私権の制限に際し,国が定める基本的対処方針に従う必要がある。)
 市民の側から休業要請に従わない業者へのクレームが殺到したり,県外移動が禁止されていることから他県ナンバーの車への投石が起きている。
(同法では,都道府県に病床確保のための施設収容には強制収容権限を与えているものの,休業要請等には守らない業者名の公表を認めているだけで罰則はない)
 
 国の定める基本的対処方針一本で市民同士が攻撃し合うのにも違和感を覚える。
 宣言は持続しても対処方針はクルリっと変わる。
 休業要請が守られない背景には,補償が十分でない点があると思われるので,犯罪のように国が強制排除してもいないのに,市民が排除しないでも,と思う。
(政府は宣言を5月末まで延長するのに伴い,13の特定警戒都道府県でもは公園,図書館等は一定の対策をした上で自粛解除を認め,他の34県には,パチンコ他多くの業種で自粛解除を認めている。)