2018年1月2日火曜日

時代の産物

正月休暇2日目はやはりKindle本で大鹿靖明『東芝の悲劇』(幻冬舎)。
著者は歴代経営者の個人的資質(「模倣のN,無能のO,野望のN,無謀のS」元広報室長の弁)に「東芝の悲劇」を求めているが,読後感は違った。

もともと大企業では社長といっても「組織のコマ」,経営者としての資質以外の様々な事情で選ばれ,更迭される。
特に,グローバリゼーションの時代では,英語が堪能,目先の業績を繕える,集中選択された部門の出身等々の理由で,退任する社長と内情に疎い社外取締役で固めた取締役指名委員会が選任される。

単なる権力闘争なら昔からある。新旧社長が公然と批判し合うのはN,Sの個性だが,個性的だから指名委員会は選ばれ易かったとも言える。
大企業の悲喜劇も時代の反映と実感した。

育った環境

大晦日の晩から紅白の映像を横目にその年のノーベル文学賞作家,カズオ・イシグロ『日の名残り』をAmazon Kindleで。

執事が休暇を取って地方をドライブ。戦間期,英国貴族に仕えた頃の記憶,再会がドライブの目的でもあるその当時の執事仲間,女中頭の思い出,戦後50年代の米国人主人との関係,かつての主人の零落,時間軸が行き来する。

回想と惜別がテーマの,物語としては起伏が乏しいというか繊細で上品な英ブッカー賞受賞作品。
文章が平明なのも日本育ちではない,純文学調に染まっていないからなのか。

2018年1月1日月曜日

元日散歩




毎年恒例元日散歩。
母「安いので良いからお守りを」

10時過ぎは行列まばらでお屠蘇気分も醒め気味。

八幡と言えば,武運の神。
社務所には交通安全祈願,合格祈願,安産祈願等々。

お守り入りの「お守りみくじ」が200円と一番安かった。


今年も