2016年6月29日水曜日

駆け足

6月29日 6月もあと二日で終わり。
市場と組織」では,内部労働市場,その形成と背景,小池の日本的雇用浅深論,今日の労働市場における入利殖の状況を駆け足で解説。

致し方ない

6月28日 経済原論は「擬制資本」。
 元々教養科目の経済学を念頭に書かれたテキストの説明は,土地価格の形成(資本の商品化)に絞られているところを,三位一体的定式批判の意図をまず解説し,宇野演習原論にならい商業資本の倒錯性,商業資本における利潤の利子と企業者利得への分化,「それ自身に利子を生むものとしての資本」,資本の商品化と順に説明した。
 しかし,その分,学生の理解度スコアは落ちた。
 「資本の商品化」はある意味,原論体系の終点なので,理屈過多となるのは致し方ない。

2016年6月28日火曜日

4割の壁

6月27日 基盤教育の基幹科目「市場と人間の生活」は失業救済。
労働力調査を元に,労働力人口や完全失業率の定義,雇用保険の仕組みを解説し,失業率の動向を解説した。

雇用保険は加入条件よりも給付条件が厳しい,というか給付日数が最も長い者でも中年層で保険期間が20年以上の者の,330日だ。
他方で,2011年1-3月期より対前年同期比で数は減少に転じたとは言え,失業期間1年以上の者が失業者全体に占める割合は依然として4割前後だ。

次回は生活保護制度。

4割の壁

6月27日 基盤教育の基幹科目「市場と人間の生活」は失業救済。
労働力調査を元に,労働力人口や完全失業率の定義,雇用保険の仕組みを解説し,失業率の動向を解説した。

雇用保険は加入条件よりも給付条件が厳しい,というか給付日数が最も長い者でも中年層で保険期間が20年以上の者の,330日だ。
他方で,2011年1-3が月より減少に転じたとは言え,失業期間1年以上の者が失業者全体の4割に達する。

次回は生活保護制度。

ところ変われば

6月26日は社会政策学会全国大会2日目。

午前の分科会で参考になったのは韓国における給付型税額控除の紹介。
「労働能力がありながら就労できない層は対象か」という質問に対し「対象ではない」「厳重にチェックされている」。「公的扶助(「国民基礎生活制度)受給者(と外国人)は対象外」
名称自体が勤労奨励税制だ。

給付型税額控除については,その原案?である「負の所得税」が「ベーシック・インカム」と同型だから,勤労者限定に意外感を覚えたが,調べてみると,報告者が「そのまま導入した」というアメリカ他も勤労者向けが大半のようだ。

他方,日本では,就労能力がありながらなかなか仕事に就けない,仕事が続かない層の救済に焦点が当たっているように思う。言い換えると,公的扶助(生活保護)との連動性が焦点だ。参考例として,ドイツの「失業給付II」が紹介されているのもその証だ。

「ところ変われば」の感がした。


2016年6月25日土曜日

西に東に

9時前後のJR御茶ノ水駅御茶ノ水口
6月25日 朝早い便で上京。,
明治大学リバティタワーにて社会政策学会全国大会。

先週は九州は福岡。今週は東京。
忙しい限りだが,たまたま重なっただけ。
平日は毎日授業があり,その準備,後処理で終わる生活だ。


初日は共通論題「変わる公共部門の労働」

午後は途中で抜け出して自分の勉強。
先週もそうだが,今回も自費出張なので,行動に自由度がある。
スタバにて8月の八王子合宿でコメントが割り当てられている文献を読み直した。

輪読ゼミ

6月24日 経済原論は商業資本。
 学問上の議論は省いて,現在の流通,プライベートブランドやサプライチェーンマネジメント,家電反転の資本提携を報じる新聞記事を,原論における流通過程委譲の必然性という観点から解説。

 経済原論演習は,藤田孝典『貧困世代』第5章。現在,就活を続ける4年生ばかりなので,レジュメを課さず,皆でテキストを輪読して疑問点を出し合う。
ただ,全体の論理構造もし脂入れておきたいので,目次程度のレジュメは作成して貰うことにした。

早朝上京

9時前後のJR御茶ノ水駅御茶ノ水口
6月25日 朝早い便で上京。
明治大学リバティタワーにて社会政策学会全国大会。

初日は共通論題「変わる公共部門の労働」

雨は涙かため息か

降雨が続き,ようやく梅雨入りを実感できた南東北だが,
木曜日は春先から雨天が続いていた。

木曜日というのは,東北学院大学経済学部で「政治経済学」の講義を受け持っている日だ。
なぜ毎回のように雨が降るのか?
難解な講義を聴かされる学生の涙か。

6月24日は内部労働市場の成立。


2016年6月22日水曜日

初めての街

土曜日18日の学会では,出席者が口々に「今日は暑い」という声が出ていたが,先週の暑かった山形,仙台から来た者とすれば,この程度でなどと思っていた。

しかし,翌19日は午前中から蒸し暑かった。
午前中の便を予約していたので,30度を超す前に,福岡を発つことができた。

学生時代を過ごした馴染みのある街だが,長い時間を経て,どこにでもあるスターバックスで時間を潰すなど初めての街のように過ごしてしまった。

2016年6月21日火曜日

残念なこと

6月20日 土曜日の学会及び懇親会で話題になっていた本を図書館で借りて,ジム帰り,近所のドトールコーヒーで序論部分に目を通してみた。

海外の潮流を詳しく解説しようという姿勢は読み取れる。
勉強になる。

しかし,序文の限りでは,紹介に止まっている(失礼!)。
残念に思う。

2016年6月19日日曜日

恩師顕在

 6月18日(土) 九州大学経済学で開かれた経済理論学会西南部会で報告したところ,恩師逢坂充先生,福留久大先生が参加してくださった。

 特に逢坂先生は「ここまで来るのがようやっと」とか「(おげんきでうかにたいし)そうでもないんだよ」とおっしゃりながらも,Ⅲ人の報告それぞれに繰り返し質問してくださった。
 
 福留先生は,学外での講演を終えて駆けつけてくださり,報告の司会もしてくださった。


 お二人の先生とは,その後の懇親会も含め,いろいろお話しした。
 弱い酒を傾けたせいか,細かなことは直ぐには思い出せない。

 直ぐに思い出せるのは,
 逢坂先生の「ロボットによる人間労働の代替」
 福留先生の「もっともっと勉強しなさい」

有り難いお言葉だ。
 

2016年6月12日日曜日

土曜日の釣果

6月11日夕方,駅で老鯉が釣れた。
熱心なカープ婆に出会い,負けが込んで久しく球場に足を向けていない自分が恥ずかしく思った。


2016年6月9日木曜日

48号線右往左往

筑波大学にいらした「山根先生とは30年来お目にかかっていない」という松尾先生をつれて48号線を一路東進。既に駅前ビルでランチをとられていたご夫妻および田中史郎宮城学院女子大教授と合流。

山根先生と奥さんを,上杉通小学校同窓会が開かれる秋保温泉にお連れすることになったが,田中先生の提案でまず作並の「賢治とモリスの館」へ向かった。
結局,この日は,東進した48号線を西に戻り,最後は秋保まで再び東進するという,運転者自身がよくわからない展開になった(写真は,奥さん,山根先生,田中先生)。



戦い終えて

 松尾先生の参加された5Kmの部は,8時20分スタート。先生は,40分を目標にされていたが,わずかにオーバーしてゴール。



神町駐屯所を後にしたのは10時前。
そのまま13号線を北上して,末永さんの地元,村山市のあらきそばへ。
お二人は「うす毛利」中盛り,当方並盛り。

2016年6月8日水曜日

大会当日

6月5日 さくらんぼマラソン大会当日,旅館の朝食会場にはランニング姿,Tシャツ,短パン,帽子の出で立ちは珍しくなかったが,松尾先生は,背広の下にウェア。おまけにゼッケンも着用。出発前に末永茂先生と記念撮影。


現在の関心

6月4日 昨年に続き、さくらんぼマラソン出場のため来山された松尾秀雄名城大学教授と、村山市出身でいわき明星大学の末永茂さんを囲んで研究会。(東根温泉,よし田川別館)。
 末永さんの論文は,共同体のポトラッチと商品交換とを対比しつつ資本主義社会の成り立ちを論じる内容で,僕には難しかった。そもそも僕の現在の関心は,生産過程など中核的な社会編成が,商品交換的規律を受けている場合と,想でない場合との違いの方にあった。