通常,GWは九州時代の知人と温泉旅行,その前後に球場で応援と決まっていたが,2年続けて中止。代わりにオンライン飲み会が開催されたくらいだ。
その代わり何をしていたかと言えば,朝方は直前の講義の後処理(毎回の確認問題の採点)や講義資料の作りだめ,日中は論文構想,夕方からジム通い。
直前に論文寄稿の誘いがあった。
長く参加している研究会の代表が来春退職されるため,勤務校の紀要で退職記念号が編まれる。その記念号への寄稿へのお誘いがご本人から私に限らず,メーリングリストで研究会メンバー全員にあった。返答期限がGW明けとされていたので,GWの間,その構想を練っていたのだ。
3月の研究会報告を準備する以前から共同体論やアソシエーション論に関心を寄せていた。
ここでアソシエーション論というのはマルクスのアソシエーション論だ。
今世紀に入ってからアソシエーション論が盛んになった。
ベルリンの壁が崩壊し,社会主義諸国が総崩れした。
社会主義は過去のものになったという風潮に対して,既存の,あるいは崩壊した社会主義諸国はマルクスの考えとは異なるという主張がなされるようになった。
そのマルクスの考えをマルクスがは資本主義後の社会を語るとき,「アソシエーション」という用語を当てることが多かったのにちなんで,「アソシエーション」と呼んでいるのである。
「アソシエーション」と言えば,一般には「アソシエート」,連結するを思い浮かべる。
マルクスも協業や株式会社などについてそのように用いることもあるが,マルクスのアソシエーション論には一般的用例には止まらない固有の論理と課題をもっている。
退職記念号への寄稿論文では,この点を明らかにしたいのである。
ということで,GWは在宅勤務,テレワークのようになってしまった。
コロナ禍の昨年GWも投稿論文への査読意見への対応に追われ,同じだった気がする。
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