この1カ月何があったかというと,記すようなことはさしてなかった。
原稿を書き出してから迷走,の話は先月さんざん使ったし,週末,自宅と近所のドトールにジムの三角運動は年中使っているので,記すこともない。
唯一,印忘れたのは経済理論学会第66回大会(10月13,14日,立命館大学びわこ・くさつキャンパス。
個人的に印象深かったのは共通論題「転換する資本主義と政治経済学の射程――リーマンショック10年」
日頃お世話になっている先生が報告者を務めたり,コーディネーターを務めたりしたこともあるが,それ以上に印象に残ったのは「貧困」や「格差」を扱うのは難しい,ということ。
「貧困」「格差」はみな否定できない重い事実であるため,その理論的分析,解明は,失礼を承知でいえば,かえって深まらないのではないか,という疑問だ。
雇用情勢が改善し,ジニ係数が低下したこんにちの景気回復時こそ隠れた問題はあり,それは単に不況時に露わな問題(失業,非正規雇用増大,貧困)が引き続いているだけではないはずだ。
(こんにち増大している非正規雇用は主に高齢者であり,『平成26年所得再分配調査』によると,再分配後のジニ係数はH14(2002),H17(2005),H20(2008),H23(2011),H26(2014)は順に0.3812,0.3873,0.3758,0.3791,0.3759とわずかに改善している)
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