土曜日の夜から日曜日未明に掛けて2試合を観戦した。
プロ野球交流戦東北楽天イーグルス3x5東京読売ジャイアンツ
サッカー・ヨーロッパ・チャンピオンズ・リーグ決勝戦独バイエルン・ミュンヘン0x2位インテル・ミラノ
方やチャリンコ,myイーグルス2号を30余分漕いで,方やタイマーを朝3時35分にセットしたうえでリビングのソファーで仮眠して。
つまり大いに期待して(楽天戦はいつものことだが^/^)
しかし,試合展開に番狂わせはなかった。
楽天イーグルスも終盤まで良く食らいついていたが,エース岩隈と抑え川岸で計3発被弾し,すべてホームランで失点した。
バイエルンはボール支配率こそ60%を超えていたが,むしろ「ボールを持たされている」格好で,相手ペナルティ・エリア内ではほとんどチャンスらしいチャンスを演出すら出来なかった。
もちろん疑問はある。なぜ長打力のある,阿部,長野に易々とホームランを打たれたのか,しかも長野には2発も。なぜ9回好投していた片山を川岸に代えたのか。
なぜ見す見すインテルのスタイル,カウンター攻撃を喫したのか,おまけにアルゼンチン代表ミリートに2回も。なぜインテルのスタイル,堅守に全く策を打てなかったのか。
疑問は尽きないが,
結局,実力差がそのまま出たとしか言いようがない。
バイエルンは仏代表リベリの出場停止が痛かったとは言え,ドイツ・リーグ優勝の立役者,蘭代表ロッペンもなすすべがなかった。
他方,インテルは蘭代表スナイデルとミリートの2人だけでカウンターを2度成功させていた。その裏にはペナルティ・エリア内では相手に仕事をさせない堅守があった。
楽天イーグルスも復調した山崎武司のソロ・ホームランなど出て今季7連勝中の東野投手を引き摺り下ろしたものの,後が続かなかった。
「大一番に番狂わせなし」
勝負事の冷徹さが出たように思う。
2010年5月23日日曜日
2010年5月22日土曜日
教育者であること
前回,学生から「困った先生」扱いされていると記した。
その日も日,大学院時代の副主任教員であった福留久生先生から,春先送った抜刷に対して丁寧な感想を頂いた。
九州大学を定年退職されて,しばらくどの大学にも属さず「悠々自適」の生活を送っていると聞いていたが,やむを得ぬ事情?で2年前から福岡国際大学に奉職されている。
その大学紀要の抜刷「マルクスの蜂起革命論」とともに,拙稿に対する感想と誤植の指摘を記して下さった。
抜刷や本を送られても,論文を執筆したり,構想を練っている最中は,自分のテーマと密接に関連しない限り,目を通すことは難しい。せいぜい関心のある箇所だけ流し読みする程度である。
感想を記すほど丹念に読むことはなかなかできるものではない。
他方,自分としては担当学生への指導は十分ではない,むしろ困った先生である。
しかし,決して教育や学生に無関心であるわけではない。
また時間を割いていないわけではない。
違いがどこにあるかと言えば,生来の資質を別にすれば,コーティングのスタンスであろう。
「長嶋タイプ」に分類されているのは,指導の見極めが早い,せっかち過ぎることの反映ではないか,というのが福留先生の,懇切丁寧なコメントを見て感じたことである。
その日も日,大学院時代の副主任教員であった福留久生先生から,春先送った抜刷に対して丁寧な感想を頂いた。
九州大学を定年退職されて,しばらくどの大学にも属さず「悠々自適」の生活を送っていると聞いていたが,やむを得ぬ事情?で2年前から福岡国際大学に奉職されている。
その大学紀要の抜刷「マルクスの蜂起革命論」とともに,拙稿に対する感想と誤植の指摘を記して下さった。
抜刷や本を送られても,論文を執筆したり,構想を練っている最中は,自分のテーマと密接に関連しない限り,目を通すことは難しい。せいぜい関心のある箇所だけ流し読みする程度である。
感想を記すほど丹念に読むことはなかなかできるものではない。
他方,自分としては担当学生への指導は十分ではない,むしろ困った先生である。
しかし,決して教育や学生に無関心であるわけではない。
また時間を割いていないわけではない。
違いがどこにあるかと言えば,生来の資質を別にすれば,コーティングのスタンスであろう。
「長嶋タイプ」に分類されているのは,指導の見極めが早い,せっかち過ぎることの反映ではないか,というのが福留先生の,懇切丁寧なコメントを見て感じたことである。
2010年5月21日金曜日
長嶋タイプですね
ゼミ終了後の雑談は楽しい。
今の学生がどんなことを考えているか,その一端を窺い知ることも出来る。
しかし,研究生や他のゼミ生も集まって学生同士が雑談を始めると,
全く話題についてゆけないことがある。
特に漫画やアニメの話題になると,ストーリーも登場人物も知らない者としては相づちを打つタイミングさえ戸惑う。
話が合うのはせいぜいプロ野球ネタだったりする。
今日も一生懸命学生の話題に付いていこうとしていたら,
学生からふと告げられたことがある。
「先生,長嶋タイプですねぇ」
学生の教師観はわれわれの視点から見れば,不可解なこと,有り体に言えば皮相的と思えることも多いが,われわれでは気がつかない点を鋭い言い当てている場合も多い。
雑談の中で思わず出た発言に思わずゾッとしたが,学生から見れば,「言動が突拍子もない」「思いつき」「気分にむらがある」と映っているのであろう。
言い換えると「接しにくい教師」と見られているわけで大いに考えさせられた。
5月20日 自宅にてノート。
5月21日 「経済原論」は剰余価値の形成。教養セミナー「格差を考える」。「家事労働への賃金,あるいは学生賃金への当否を言い合う前に,なぜそのような要求が出てきたかを考えて欲しい」「現代国語の問題のようにテキストだけで解答が描けるわけではない,想像力も必要だ」。「経済原論演習」は奥山第1編第5章前半。久しぶりに4年生の佐藤君も参加して周晴楓さんの報告をフォローしてくれた。
今の学生がどんなことを考えているか,その一端を窺い知ることも出来る。
しかし,研究生や他のゼミ生も集まって学生同士が雑談を始めると,
全く話題についてゆけないことがある。
特に漫画やアニメの話題になると,ストーリーも登場人物も知らない者としては相づちを打つタイミングさえ戸惑う。
話が合うのはせいぜいプロ野球ネタだったりする。
今日も一生懸命学生の話題に付いていこうとしていたら,
学生からふと告げられたことがある。
「先生,長嶋タイプですねぇ」
学生の教師観はわれわれの視点から見れば,不可解なこと,有り体に言えば皮相的と思えることも多いが,われわれでは気がつかない点を鋭い言い当てている場合も多い。
雑談の中で思わず出た発言に思わずゾッとしたが,学生から見れば,「言動が突拍子もない」「思いつき」「気分にむらがある」と映っているのであろう。
言い換えると「接しにくい教師」と見られているわけで大いに考えさせられた。
5月20日 自宅にてノート。
5月21日 「経済原論」は剰余価値の形成。教養セミナー「格差を考える」。「家事労働への賃金,あるいは学生賃金への当否を言い合う前に,なぜそのような要求が出てきたかを考えて欲しい」「現代国語の問題のようにテキストだけで解答が描けるわけではない,想像力も必要だ」。「経済原論演習」は奥山第1編第5章前半。久しぶりに4年生の佐藤君も参加して周晴楓さんの報告をフォローしてくれた。
2010年5月20日木曜日
伝わらないのは中味か,中味がありそうということか
ファンとはわがままなもので,今季の,ブラウン監督が率いる東北楽天イーグルスには期待しないと公言していても,交流戦では「あの」広島カープや横浜ベイスターズ,ヤクルトスワローズには全勝とは言わないまでも「それに近い」成績を期待してしまう。そして裏切られた気持ちになるから身勝手^/^。
しかし,そもそもなぜ「期待していない」と公言していたかと言えば,
選手がランナーに出ても監督の指示がなければ盗塁もさせない,
むしろランナーが出れば,判を押したようにエンドランを敢行したがる
バッターの調子が悪くても打順をなかなか代えない
など選手の特性,調子に合わせた用兵ではなく,
用兵がパターン化している点もあるが,
試合後の談話も「敗因は打てなかったこと。それだけ」など他人事のような空疎感を感じるからだ。
前監督の場合「そこまで言っちゃあ,選手のやる気を削ぎ,逆効果では」と心配になるほどの毒舌ぶりだったが,
ブラウン監督には選手を揶揄するような発言をほとんど聞かない。
それは,選手にストレスを与えず,周囲の目に萎縮せずに力を発揮して欲しいという配慮からかもしれない。
しかし,他方で,叱責も激励もそもそも選手に対して具体的指示をするだけの内容がないのではないか,という懸念も生じる。
のびのび自主性を重んじる野球かと思いきや
前述のようにランナーがいる場合の走塁やバッティングに細かい指示を与えている。
ところがその内容がパターン化されている。
どんな管理野球でも,状況は無限に多様なので,選手の一挙手一投足を拘束することは出来ない。一定の決まり事を作って後は選手の判断に任せるしかない。
しかし,その決まり事が状況に即したものではなく,硬直的だとすると,
それは野球観自体の問題ではないか。
つまり,自軍及び相手の戦力や試合の動きに関わりなく,単に「投げて打つ」だけの平板な野球観の持ち主ではないか。
そんなことを考えていると,
我が身を振り返って,身に詰まされることが多いことに気付いた。
5月18日 「経済原論」は労働生産過程。「地域社会論」先週締め切った4月21日分,28日分の講義へのコメント編集。
5月19日 「市場と組織」は日本の賃金制度史と成果主義。昼休み,山大職組人文支部総会。ゼミ生の佐藤君来訪。ゼミのこと,就活のこと。「地域社会論」は人文学部と連携協定を結んでいる蔵王観光協会の岡崎副会長「観光振興」。講義の前後,講師紹介や学生への連絡,講義後の講師への挨拶等で同時並行で開かれたいた教授会にはものの30分も参加できなかった。
しかし,そもそもなぜ「期待していない」と公言していたかと言えば,
選手がランナーに出ても監督の指示がなければ盗塁もさせない,
むしろランナーが出れば,判を押したようにエンドランを敢行したがる
バッターの調子が悪くても打順をなかなか代えない
など選手の特性,調子に合わせた用兵ではなく,
用兵がパターン化している点もあるが,
試合後の談話も「敗因は打てなかったこと。それだけ」など他人事のような空疎感を感じるからだ。
前監督の場合「そこまで言っちゃあ,選手のやる気を削ぎ,逆効果では」と心配になるほどの毒舌ぶりだったが,
ブラウン監督には選手を揶揄するような発言をほとんど聞かない。
それは,選手にストレスを与えず,周囲の目に萎縮せずに力を発揮して欲しいという配慮からかもしれない。
しかし,他方で,叱責も激励もそもそも選手に対して具体的指示をするだけの内容がないのではないか,という懸念も生じる。
のびのび自主性を重んじる野球かと思いきや
前述のようにランナーがいる場合の走塁やバッティングに細かい指示を与えている。
ところがその内容がパターン化されている。
どんな管理野球でも,状況は無限に多様なので,選手の一挙手一投足を拘束することは出来ない。一定の決まり事を作って後は選手の判断に任せるしかない。
しかし,その決まり事が状況に即したものではなく,硬直的だとすると,
それは野球観自体の問題ではないか。
つまり,自軍及び相手の戦力や試合の動きに関わりなく,単に「投げて打つ」だけの平板な野球観の持ち主ではないか。
そんなことを考えていると,
我が身を振り返って,身に詰まされることが多いことに気付いた。
5月18日 「経済原論」は労働生産過程。「地域社会論」先週締め切った4月21日分,28日分の講義へのコメント編集。
5月19日 「市場と組織」は日本の賃金制度史と成果主義。昼休み,山大職組人文支部総会。ゼミ生の佐藤君来訪。ゼミのこと,就活のこと。「地域社会論」は人文学部と連携協定を結んでいる蔵王観光協会の岡崎副会長「観光振興」。講義の前後,講師紹介や学生への連絡,講義後の講師への挨拶等で同時並行で開かれたいた教授会にはものの30分も参加できなかった。
2010年5月17日月曜日
「『社会保障で成長』は誤り」は誤り
鳩山政権の支持率凋落が著しい。
「政治とカネ」の問題では説明不足が続いていると受け止められている上,
高速道路無料化問題でも普天間基地問題でも首相のリーダーシップが見られないばかりか,首相自身の発言が迷走を極めているように思われるからであろう。
他方,これまでの供給サイド重視から需要サイド重視に力点を移していた政権の経済政策,戦略は,個別施策としてみれば,財政支出の増大,いわゆるバラマキが多く,「マクロ的視点を欠く」との批判が総選挙前から寄せられていた。
その意味では景気浮揚や長期的な経済成長にどのように結ぶつけようとするのか,という批判的検討が加えられて当然である。
しかし,今日,2010年5月17日付の日本経済新聞,経済教室欄の鈴木亘学習院大学教授「『社会保障で成長』は誤り」による批評は少し筆が走りすぎているように思われる。
いくつか検討すべき点はあるが,レトリックに走りすぎていると思われる最たるもののは,「ポイント」にも挙げられている「民主党の政策,一時的『財政政策』にすぎず」という点である。
要は医療費や介護費の増大による成長という主張に対して,医療保険の4割,介護保険の6割は公費負担(税の投入,残りが保険収入)という事実を挙げて,「つまり,日本の医療・介護産業は,....自律的な成長が期待できる分野ではない」「これは成長戦略というより,一時的な財政政策と見るべきである」と指摘している。
しかし,鈴木氏が半分も公費負担であることを指摘している年金給付と同様,公費負担が半分近い医療保険や介護保険も,毎年支出される点に変わりない。つまり,公費負担の大きさは,景気回復ともに縮小される,定額給付金のような景気対策とは異なって恒久的措置であって「一時的財政政策」というのはミスリーディングであろう。ましてや公的保険制度が敷かれている「医療・介護産業は,....自律的な成長が期待できる分野ではない」との指摘は大学生にも理解できない言説,レトリックにならない戯れ言である。
一層おかしいのは末尾に示された結論である。
すなわち「負担を引き上げるか,社会保障費の大盤振る舞いを止めるか,どちらかの責任ある選択をすべきである」と結論を示している。
しかし,社会保障費約90兆円のうち,民主党が主張するこども手当でも4.5兆円にすぎない。言い換えると,社会保障費の大半は,政権交代に係わりになく,使途が決まっていることである。これを「大盤振る舞い」として,鳩山政権に社会保障費抑制か負担増を迫るのはお門違いも甚だしいと言えよう。
鈴木氏の指摘には,高齢者の予備的貯蓄がおも割れるほど多くはない等,実態調査に基づく貴重な指摘も見られるが,少し自身の結論に引きずられ過ぎてているように思われる。
5月16日 マンション管理組合新理事会の初会合。といっても,ほとんどがマンション管理会社の方の説明を受ける形。来月末防災訓練決定。その後,外出。
5月17日 TV中継でプロ野球交流戦阪神タイガース3x7東北楽天イーグルス。足も使わず,不振な打撃陣にただ打たせているだけのイーグルスに負けるとはヨソの球団の窮状が窺い知れた^^;。2日間10時間睡眠続くが,それでもまだ眠い。
「政治とカネ」の問題では説明不足が続いていると受け止められている上,
高速道路無料化問題でも普天間基地問題でも首相のリーダーシップが見られないばかりか,首相自身の発言が迷走を極めているように思われるからであろう。
他方,これまでの供給サイド重視から需要サイド重視に力点を移していた政権の経済政策,戦略は,個別施策としてみれば,財政支出の増大,いわゆるバラマキが多く,「マクロ的視点を欠く」との批判が総選挙前から寄せられていた。
その意味では景気浮揚や長期的な経済成長にどのように結ぶつけようとするのか,という批判的検討が加えられて当然である。
しかし,今日,2010年5月17日付の日本経済新聞,経済教室欄の鈴木亘学習院大学教授「『社会保障で成長』は誤り」による批評は少し筆が走りすぎているように思われる。
いくつか検討すべき点はあるが,レトリックに走りすぎていると思われる最たるもののは,「ポイント」にも挙げられている「民主党の政策,一時的『財政政策』にすぎず」という点である。
要は医療費や介護費の増大による成長という主張に対して,医療保険の4割,介護保険の6割は公費負担(税の投入,残りが保険収入)という事実を挙げて,「つまり,日本の医療・介護産業は,....自律的な成長が期待できる分野ではない」「これは成長戦略というより,一時的な財政政策と見るべきである」と指摘している。
しかし,鈴木氏が半分も公費負担であることを指摘している年金給付と同様,公費負担が半分近い医療保険や介護保険も,毎年支出される点に変わりない。つまり,公費負担の大きさは,景気回復ともに縮小される,定額給付金のような景気対策とは異なって恒久的措置であって「一時的財政政策」というのはミスリーディングであろう。ましてや公的保険制度が敷かれている「医療・介護産業は,....自律的な成長が期待できる分野ではない」との指摘は大学生にも理解できない言説,レトリックにならない戯れ言である。
一層おかしいのは末尾に示された結論である。
すなわち「負担を引き上げるか,社会保障費の大盤振る舞いを止めるか,どちらかの責任ある選択をすべきである」と結論を示している。
しかし,社会保障費約90兆円のうち,民主党が主張するこども手当でも4.5兆円にすぎない。言い換えると,社会保障費の大半は,政権交代に係わりになく,使途が決まっていることである。これを「大盤振る舞い」として,鳩山政権に社会保障費抑制か負担増を迫るのはお門違いも甚だしいと言えよう。
鈴木氏の指摘には,高齢者の予備的貯蓄がおも割れるほど多くはない等,実態調査に基づく貴重な指摘も見られるが,少し自身の結論に引きずられ過ぎてているように思われる。
5月16日 マンション管理組合新理事会の初会合。といっても,ほとんどがマンション管理会社の方の説明を受ける形。来月末防災訓練決定。その後,外出。
5月17日 TV中継でプロ野球交流戦阪神タイガース3x7東北楽天イーグルス。足も使わず,不振な打撃陣にただ打たせているだけのイーグルスに負けるとはヨソの球団の窮状が窺い知れた^^;。2日間10時間睡眠続くが,それでもまだ眠い。
2010年5月14日金曜日
段階論・その2
担当している「経済原論」では,テキストの解説ばかりでは抽象的なお話ばかりで退屈だろうと,確変が終わるごとに関連する記事を読んでもらって質問に答えて貰うことにしている。
方法論に相当する第1編が終えた4月末には,加藤榮一「福祉国家と現代資本主義」の冒頭説を読んでもらって,現代資本主義の捉え方に関する宇野弘蔵と加藤榮一の違いを答えて貰った。
素材となる記事,論文に自体が難解で,昨年度も「日本語として理解できなかった」というコメントがあった。
今年も「現代がどこを指すのかわからなかった」というコメントがあった。
しかし,この点こそ宇野弘蔵と加藤榮一との違いでもある。
宇野弘蔵の場合,段階論の役割は第一次世界大戦で終え,それ以降は現状分析の課題であるとされる。
その理由は,経済政策は支配的資本の利害によって規定されるが,第一次世界大戦以降も支配的資本が金融資本である点に代わりがないことに求められている。
そして第一次世界大戦後は「社会主義に対する資本主義」として捉えられるべきだというのである。
したがって,宇野弘蔵にとって現代は,第一次世界大戦直後も高度経済成長時も,その後も,めまぐるしく変わる「社会主義に対する資本主義」の様相の一つに過ぎないことになろう。
他方,加藤榮一の場合,支配的資本は同じだとしても,基軸産業が宇野が想定した古典的鉄鋼業から戦後の,鉄鋼業を基盤にしつつも石油,機械,電機を中心とした多軸的産業連関へと展開していること,また政策的には管理通貨制度を基盤にフィスカル・ポリシーを展開して福祉国家を実現していることが重視されている。つまり,第一次世界大戦以降も,資本主義の発展段階は進展しており,いきおい現代は新しい段階を経た現代ということになる。端的には「福祉国家後」,場合によっては「福祉国家終焉後」の今日,ということになろう。
例えば,
レーガン,サッチャー以降の,新自由主義の展開も,相も変わらぬ「社会主義に対する資本主義」として保守派と革新派のせめぎ合いの中で振り子が逆方向に振れた(「資本主義の逆流」)であるとするか,
「福祉国家終焉後」の福祉再構築と捉えるか,
両者では現代資本主義の捉え方に大きな違いが出てくるのである。
翻って,
原理論と現状分析との間に段階論を挟む意義を考えれば,
経済政策の動向に端的に表れる資本主義の発展動向を
新しい段階を経た不可逆的な進展と見るか,
以前からみられるいわゆる修正資本主義の振幅の一つと見るか,
の違いにあると思われる。
5月13日 夜,近くの生協に寄ったら福岡の銘菓「博多の女(ひと)」が目に入った。「九州,四国のうまいもの市」のキャンペーン中とのことだが,単なる食材なら別として,土産物を他所で売っては興醒めだろう。
5月14日 「経済原論」は第2編,いわゆる流通論が終わったところで,岩井克人氏が自身の,貨幣や資本主義に対する見方を説いた記事「資本主義は本質的に不安定」(朝日新聞2008年10月17日付)を読んでもらい,設問に答えて貰うことにした。教養セミナー「格差を考える」は1年生健康診断のため休講。
方法論に相当する第1編が終えた4月末には,加藤榮一「福祉国家と現代資本主義」の冒頭説を読んでもらって,現代資本主義の捉え方に関する宇野弘蔵と加藤榮一の違いを答えて貰った。
素材となる記事,論文に自体が難解で,昨年度も「日本語として理解できなかった」というコメントがあった。
今年も「現代がどこを指すのかわからなかった」というコメントがあった。
しかし,この点こそ宇野弘蔵と加藤榮一との違いでもある。
宇野弘蔵の場合,段階論の役割は第一次世界大戦で終え,それ以降は現状分析の課題であるとされる。
その理由は,経済政策は支配的資本の利害によって規定されるが,第一次世界大戦以降も支配的資本が金融資本である点に代わりがないことに求められている。
そして第一次世界大戦後は「社会主義に対する資本主義」として捉えられるべきだというのである。
したがって,宇野弘蔵にとって現代は,第一次世界大戦直後も高度経済成長時も,その後も,めまぐるしく変わる「社会主義に対する資本主義」の様相の一つに過ぎないことになろう。
他方,加藤榮一の場合,支配的資本は同じだとしても,基軸産業が宇野が想定した古典的鉄鋼業から戦後の,鉄鋼業を基盤にしつつも石油,機械,電機を中心とした多軸的産業連関へと展開していること,また政策的には管理通貨制度を基盤にフィスカル・ポリシーを展開して福祉国家を実現していることが重視されている。つまり,第一次世界大戦以降も,資本主義の発展段階は進展しており,いきおい現代は新しい段階を経た現代ということになる。端的には「福祉国家後」,場合によっては「福祉国家終焉後」の今日,ということになろう。
例えば,
レーガン,サッチャー以降の,新自由主義の展開も,相も変わらぬ「社会主義に対する資本主義」として保守派と革新派のせめぎ合いの中で振り子が逆方向に振れた(「資本主義の逆流」)であるとするか,
「福祉国家終焉後」の福祉再構築と捉えるか,
両者では現代資本主義の捉え方に大きな違いが出てくるのである。
翻って,
原理論と現状分析との間に段階論を挟む意義を考えれば,
経済政策の動向に端的に表れる資本主義の発展動向を
新しい段階を経た不可逆的な進展と見るか,
以前からみられるいわゆる修正資本主義の振幅の一つと見るか,
の違いにあると思われる。
5月13日 夜,近くの生協に寄ったら福岡の銘菓「博多の女(ひと)」が目に入った。「九州,四国のうまいもの市」のキャンペーン中とのことだが,単なる食材なら別として,土産物を他所で売っては興醒めだろう。
5月14日 「経済原論」は第2編,いわゆる流通論が終わったところで,岩井克人氏が自身の,貨幣や資本主義に対する見方を説いた記事「資本主義は本質的に不安定」(朝日新聞2008年10月17日付)を読んでもらい,設問に答えて貰うことにした。教養セミナー「格差を考える」は1年生健康診断のため休講。
2010年5月12日水曜日
夏風邪?
慎重なのか,小心なのか,朝から咳が止まらないので,ジムにも寄らずに帰宅。18時過ぎからなんと10時間近く睡眠。
睡眠はたっぷり取ったが,食事をほとんど取っていなかったので翌日は朝からグッタリ。こういう日に限って講義,会議,研究会等々予定が詰まっている。
周囲を見渡しても咳き込む人は少ないが,高速バスの車中には2,3人いる。少し早い夏風邪?
アトピー性のためか,咳の収まりが遅い,しばらく続き,頭もスッキリしない。
5月11日 「経済原論」は産業資本。昼休み行きつけの美容院でカット。キャリアガイダンスの一コマとして「正規雇用・非正規雇用」。2年生対象なので,非正規雇用の種別,規模や比率,問題点などを解説。
5月12日 「市場と組織」は記事「第2ステージを迎えた成果主義」(日経産業新聞2001年5月18日付)を読んで設問に答えて貰った。昼休み,旧経済情報系講座会議。県村山総合支庁との合同研究会山形仙台圏交流研究会。続いて,地域社会論。
睡眠はたっぷり取ったが,食事をほとんど取っていなかったので翌日は朝からグッタリ。こういう日に限って講義,会議,研究会等々予定が詰まっている。
周囲を見渡しても咳き込む人は少ないが,高速バスの車中には2,3人いる。少し早い夏風邪?
アトピー性のためか,咳の収まりが遅い,しばらく続き,頭もスッキリしない。
5月11日 「経済原論」は産業資本。昼休み行きつけの美容院でカット。キャリアガイダンスの一コマとして「正規雇用・非正規雇用」。2年生対象なので,非正規雇用の種別,規模や比率,問題点などを解説。
5月12日 「市場と組織」は記事「第2ステージを迎えた成果主義」(日経産業新聞2001年5月18日付)を読んで設問に答えて貰った。昼休み,旧経済情報系講座会議。県村山総合支庁との合同研究会山形仙台圏交流研究会。続いて,地域社会論。
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