2024年8月23日金曜日

S氏への手紙

 学会報告原稿の構成が定まらないまま,〆切まで1ヵ月,半月,10日と経っていった。そんな折,一緒に分科会報告を行うS氏より報告原稿を提出した,とコピーが届いたので,お礼を述べる形で報告の見通しを語ることになった。

 こんばんは。

 学会報告の本文,要旨拝受・拝読しました。
 こちらは構成が詰め切れず未だ手つかずです。
 
 こちらの理解では,
 小幡理論,数理派ともに,価格レベルでは物量体系上で価格,労働の関係づけを行っている。
 価値レベルでは,小幡理論は投下労働価値説を廃棄しているが,数理派は剰余価値を投下労働価値説に基づき導出している(ものもあり),価値・価格を説き分け,価値は価格には結び付けないが「マルクスの基本的理」により労働価値説の有効性を主張)。
 投下労働価値説を棄却した小幡理論で価値増殖論ないし余剰論が自身の資本規定(価値の姿態変換)と不接合を起こしている。
 数理派は投下労働価値説を説いてはいるが,形骸化している(冒頭記されているように価値=労働であれば基本定理で充分)。

 24日の,故馬渡尚憲先生が主催されていた仙台経済学研究会では以上の趣旨で報告を行ない,質疑を踏まえ,大会原稿の作成に当たるつもりです。

 2024.08.21

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